12/14/2011

杉並区小学校の高汚染シート

ICRPの勧告書の意訳の続きをーと、思っているのですが、年末で忙しくて年明けたらになりそうです。が、、、最近、気になったことだけ、記録のためにも、書いておきます。


先日 杉並区の小学校で使われていた芝生の養生シートから、高濃度のセシウムが検出されました。以下 12月13日朝日新聞デジタル版の記事です。
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「東京都杉並区の区立堀之内小学校(同区堀ノ内3丁目)で、4月上旬まで敷いていた芝生の養生シートを同区が調べたところ、1キログラム当たり9万600ベクレルの放射性セシウムが検出されたことがわかった。
 国が廃棄物処理できる目安とする「1キロ当たり8千ベクレル以下」を10倍以上上回っており、福島県郡山市の下水処理施設の汚泥(2万6400ベクレ ル)以上の数値だ。区は「シートは表面積が大きく、原発事故直後に広く放射性物質が付着したのだろう。放射性セシウムの濃度測定はキログラムで換算するた め、シートが軽い分、高い数値が出たのではないか」とみる。
 環境省は12日夜になって「シート1キロに対し他の廃棄物1トンを混ぜて焼却すれば放射性物質は十分希釈される」と回答し、焼却処分を事実上認めた。これを受け、区は焼却する方向で検討している。
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小学校で、高濃度に汚染されたシートがあったということだけでも、驚愕すべきですが、私が絶句したのは、環境省が、他の産業廃棄物と混ぜれば、焼却処理できる1キロ当たり8千ベクレルとう基準をクリアできるよ、と指示したという、くだりです。誤報かと思った。 いや、いくらなんでも、頭おかしいのか、環境省。 それでいいのか、杉並区。それをそのまま流す、マスメディア。何のために存在するのか。 まるで、本当に、何も、わかってないかのようだ。

汚染地域からの瓦礫を日本中に拡散して、日本中くまなく汚染しましょうという、想像を絶する日本を潰そうキャンペーンが、どうしてまかり通るのか、理解に苦しんでいるのだが、何か少し分かりかけてきたような気がします。

日本でも、このニュースを読んで、何かおかしいと思う人は多い。だけど 今の日本では、なぜが、正常な意識を持った人が、異常者扱いされ、異常な意識の人が、正常とみなされているようです。これに関しては、国とメディアの責任は、重いと思います。

12/06/2011

これからのこと、尿検査の結果, 雑感


またまた日が空いてしまいました。

黄金熊は、多忙なワーキングママなんです。っていうか、高校生以下の子供も持つママで、多忙でない人なんて、働いていようがいまいが、いないでしょう。 それでも、ちゃんと毎日ブログつけているお母さんブロガーはいらっしゃいます。脱帽です。

で、黄金熊の6年越しの職場のプロジェクトがやっと終わりに近づいていますので、そうしたら、もっと気合をいれて、日本のために、なにができるか 考えようと思います。

豊かさを享受して育った私の世代の日本人は、今こそ、ひとりひとり、できることをしなければならないとおもいます。 一部の人だけに、情報があり、教育があった昔とは違うのです。 労働年齢の国民の8割ぐらいは、なにか出来る立場にあるとおもいます。なにも、崇高なことだとか、お金がかかることだとか、社会的インパクトが大きいことを目指せというわけではありません。 ほんとうに小さなことでいいもいい。自分の利権や自分の目的とは関係なく、誰かのため何かのために、ちょとだけでも何かしてみるとか、学んでみるとか。「なにかが出来る」日本人が、ひとりひとり、一週間あたり、たった10分でもよけいに その「何か」に 向けて時間を、ついやしていみればいい。 その、余計な10分が、すごいパワーになると思うのだけど。

で、きょうは、最近 仙台と住む妹が、尿検査した話。 理研で3万円ほどかかった精度の高い検査でしたが、未検出でした。よかったです。でもね、彼女は、この黄金熊の妹だけあって、3月当初から、相当、被曝しないように気をつけてました。牛乳なんて、3月以降、買って飲んだりしていないし、野菜は、西からとりよせているし、水は源流地を気をつけてかっているし、できるだけ外食をさけているし、マスクして外をあるいています。住宅は、マンションの上層階。休みごとに、低汚染値(海外含む)にでかけてます。外食は避け、職場には弁当飲料水を毎日持参です。 まあ、そこまですれば、仙台あたりでは、被曝は、ある程度抑えられるということかもしれません。ゼロではないのだろうけど。 でも、これって、相当な努力です。 妹は、生活に余裕があるわけではなく、被曝をさけるための費用は、他の出費を減らすことで、がんばっているようです。

でも、これだけの努力をするのは、子供のいる家庭では、難しいだろうと思います。 自分ひとりなら、なんとかなる。でも、就学年齢の子供たちの食べるもの飲むもの遊ぶ環境、すべてを完璧に管理なんてできません。 子を思うママは、放射能を気にし始めたら本当に大変なんです。 だから、行政によってなるだけ、被曝を避けやすい社会に変えていくー それしかないと思います。 

先日は、粉ミルクで、セシウムが検出されたとちょっと騒がれたようですか、こういうことがあっては、ならないのです。すくなくとも、GDP世界第三位の国家で、セシウム入りの粉ミルクを、許してしまうなんてどんな言い訳があるというのでしょう。金や能力や知識の問題ではないのです。お金がなくて、セシウム入りミルクを赤ん坊に飲ませる以外すべがないという、状況ではないのでうす。 知識や能力がなくて、セシウム入りのミルクを赤ん坊に飲ます羽目になってしまった訳でもないのです。黄金熊は、日本人は優しくて、赤ん坊に、故意にセシウム入りミルクを飲ませようという人など、いないと思う。でも、現実に、それを許す社会となっている。いったいどうして? 利権のため?または、面倒なことを避けるため? ちゃんとした理由にもならないことで、結果的に、乳幼児を犠牲にしてもかまわないという国家に、日本が成り下がったようで、悲しいです

これまでは、日本の強さは、その世界でも稀有な集団力だとおもってきましたが、この艱難な時期を乗り切えるには、個人の力が、必要なのかもしれません。 日本にも、多くの自分の頭で考えて行動する人たちがいます。ひとりひとり出来ることをすること、異なった意見を戦わせながら進んでいくことで、日本は、変わっていけるのかもしれない。人任せ、周りをみててわが身の振り方を考えるという、生き方は、もう、やめましょう。 それでないと、弱い人間を犠牲にすることを繰り返す社会となってしまいそうだ。

11/11/2011

忙しいママにもわかるICRP勧告書 -その6

さて、ICRPの勧告書(Publication 111)の意訳を忙しいママのために、続けます。 いよいよ、原文でいうと、勧告書の中核となる第3章にはいります。(これまでは、第2章について、かいつまんだまとめでした。) 前にも(その2)述べましたが、ICRPは、原子力推進の立場だという批判されることも多い団体です。どうしてかな、って考えながら、読むと興味深いです。


今回の黄金熊のよるポイント: ICRPによれば、正当な政策とは、住民の被曝を最小にする政策とは限らない。
日が空いてしまったので、まず、さっとこれまでのおさらい。 この勧告書は、広域汚染の結果として、住民が長期にわたって、外部からも内部からも被曝せざるを得ないという事態を想定してます。しかも、広域汚染のパターンは、まったく一様でなく、市町村間だけでなく、隣近所の間、同じ屋根のしたの住む人の間でさえ、汚染や被曝の格差をおおきいという厄介な事態となっている。しかも、汚染とパターンは、時間とともに変化もする。その上、住民たとえ低線量でも食べ物など通して継続的に内部被曝することで、体内の被曝量が増え続け、恒常的に高レベルの被曝をしていることとなってしまう。このような大変な事態(まさに、今の福島第一原発事故の様相だとおもうのですが)、どうやって対処すべきなのか? どうやって住民を放射線汚染から防護するのか? これをICRPが書いたのがPublication 111といわれる勧告書というわけです。

で、今日の本題。ICRPは、まずは、放射線防護策は、正当化できるものでなければならないと、いっています。あたりまえじゃんって思いますが、実際に、どういう対策が正しいと決めればよいのか。ICRPのよれば、正当性とは、「利」と「害」を比べて、「利」の方が多いということのようです。この考え方の前提として、どの放射線防護策にもコストとベネフィットがあると理解されています。そして、ICRPの言うところのコストとは、単に防護にかかる金銭的費用のことだけではなく、社会的なコスト(「害」)をさしています。ICRPは、コストと、被曝の危険を減少させるということのメリットを、天秤にかけろといっているわけです。肝心なのは、ICRPは何が何でも、住民の被曝を、最小にするべきだとは、言っていないのです。社会的,又、政治的な配慮をすべきだということなのです。

たとえば、汚染された農作物の消費を防ぐために、汚染地域で農作物を作らせないという選択もあります。でも、その場合、汚染地域の農業は潰されることになります。それは地域経済や地域社会の崩壊につながりかねません。また、外部被曝を減らすために、住民に安全地域への移住をを強制すると言う、選択もあります。その場合も、個人レベルでは、移住に伴う費用や住み慣れた環境を離れることからの精神的苦痛といったコストがあるでしょうし、地域社会が壊れるだけでなく、国も膨大な補償も抱えることになります。だから、実際にどれだけ住民や地域社会に被曝防護へ有益なのもであるか、吟味しろというわけです。

まあ、現存の社会を維持するということを念頭におけば、理解できないこともないのですが、こういい勧告は、住民の安全を一番に考えない政策を肯定するために利用されそうで危惧します。お国のため社会のためということで、住民の被曝防護より、経済保護を優先する口実になってしまうのではないかと。こういうところに、ICRPの、原発産業寄りといわれるスタンスが見え隠れしているような気がします。 子供の被曝を心配するママたちは、やっぱり極力被曝を減らす避けることを願いますよね。 生活という現実もあるのは、わかるが、それでも、出来る限りのことをしてほしい。  ICRPの勧告書は、そういう考えを正面から否定するものではないけれど、住民の健康と社会の便益を天秤にかけるのは矢も得ないということなのです。 










10/28/2011

仙台近郊でも、ストロンチウム、プルトニウム検出



仙台近郊でも、ストロンチウム、プルトニウム検出されています。 文部省のサイトに、ひっそりと隠れて出てます。ここです。 しかも、なんともふつうに人には、不親切な情報の出し方。つまり、住民に知らせようなんて気は毛頭ないのでしょう。
 
少量とはいえ、こういう核種が、やっぱり飛んできていたんですね。 岩沼、亘理では、プルトニウム検出。 角田、丸森では、ストロンチウム検出です。 白石や水源地でもある七ヶ宿では、ストロンチウムとプルトニウム両方検出されてます。 覚悟していたとは上、大ショックです。 この地域は、黄金熊も、何度も行ったことがあります。角田には家人がすんでいたこともあります。 自然の豊かで、美しいところです。 やりきれないです。

でも、政府やマスコミは、微量で、ただちに健康に害はないというのでしょうね。 3月ごろ、だれかいってましたよねー プルトニウムは重くてとばないとか。。。 飛んでたって、バレてしまったいま、新しいうそは、「たいした量じゃないから大丈夫」になるのだろう。



ほんと、黄金熊は、また、切れそうです! 悪いニュースは、いつも、そっと小出しする文科省、そして、報道しないマスコミ。 なるだけ隠しておきたいだろうけど、隠蔽続けると、後で面倒なことになるので、一応、情報公開しましたって言い訳するために、そっと出したんだろう。 というのが、黄金熊の皮肉な見方。 でも、もしかしたら、文科省の中にも、心ある役人がいて、そっと気づかれないように頑張って出したのが、これなのかも。 と、ほんの少しだけ、希望をもちたい。 でも、多分、XXの穴の小さい役人の仕業なんだろうな。 ほんと、脱力するぜ。 

それから、仙台市内の各地域のの土壌検査の結果を早くだせ~! 多賀城でも、500bg/kgを超えるセシウムが、土壌から検出されてます。多賀城の市のサイトをみてください。 (多賀城は、仙台の直ぐ隣です。) 汚染が高いことろが、宮城にもあるのは、もう隠せないことです。早く、ホットスポットをみつけ、土壌の汚染具合を確認する必要があります。(多分もう情報はあって、ただ、流してないだけなのだろうと、勘ぐってますが。) 正確な情報が、なければ、打つ手もみえてこないし、住民も、何をどこを警戒したらいいのやらわからない。そして、いらぬ被曝を続けてしまう被害者の数を増やしていくことになる。 なんで、こんな基本的なとこで、躓いているんだろ。






10/20/2011

おしどりマコを応援しましょう

今日も、ちと脱線です。
大切なことを知るには、本当に知るには、時間がかかるってことについて。

以前にも紹介しましたが、おしどりマコさんは、相変わらず東電と政府の合同記者会見で鋭い質問を続けてくれています。 これ、ものすごく大切なことだと思います。 

ネット上では自由報道協会の岩上安身氏が記者会見の模様をいつも放映してくれています。アーカイブもしてくれています。この、カメラっていう外部からの視線がなければ、東電政府の記者会見って、大手メディアと東電政府がつるんで、どーしようもない、形だけの会見となってたんじゃないだろうかって、時々おもいます。 ある意味、この記者会見を監視してくれているの役割を果たしてくれているのだろうと理解しています。カメラの眼がなければ、フリーの記者なんて、テキトーに,あしらわれていたのかもって思います。カメラの眼があっても、暴言に近いことをいう大手メディアの人間もいるようで。。) 

で、記者会見でおしどりマコさんが得られた情報は、彼女が、時々まとめて、マガジン9というサイトに、記事としてのせてくれます。多くの人にできるだけ読んでほしいです。 ほんと、他のどこにも出てこない、とっても重要な記事です。後世原発事故の歴史的検証がなされるとおもいますが、彼女の記事も大切な参照文献のひとつとなるのだろうな。

それから、マコさんの相棒の、おしどりケンさんのブログもとてもいいです。マコさんの記事のサプリメントですが、それ以上のことが学べます。 ケンさんのブログでは、マコさんが質疑している内容を、書き起こしています。 この、書き起こすのって、簡単なようで、大変な作業です。でも、すごく大切です。いくら、画像が記録として残る時代になったはいえ、紙面の2Dの記録がまだまだ必要だから。。。 マコさんの記事同様 ゆっくり、しっかり考えながら、読んでください。

マコさんが、書いていることで、とても共感できたのは、「ファーストフード、ならぬ、ファーストメディアばかりに頼るな」ってことです。マガジン9の22回参照してください。芸人にしては、きついことを仰る! でも、ほんとだと、おもいました。  

彼女の記事から、引用します。 おしどりマコ曰く、

「自分の健康のために、運動をしたり、バランスいい食事を摂ることは大切でしょう? 時間が無いから、とそこを怠けると不健康に なっちゃう。なので、自分の人生、判断、のために情報をきちんと選る訓練をすることは、時間が無いから、と切り捨てていいことではないのかもしれません。 面倒だけどね。。。。。  安くて簡単に手に入る情報、ファーストメディア、ジャンクメディアではなく、。。血が通った情報を選べるようにした り、自分自身がメディアになって筋トレのように情報筋肉鍛えたり、少し、メディア、情報に対して、手間をかけるということが、ヘルシーメディアを摂取する ことかもしれません。自分の人生のためにね!

その通りだとおもいます。

最近マコさんは、原発作業員の健康管理の件や、福島の住民に発行するという被曝手帳のような健康記録書の目的などについて、追求してくれてます。 どこそこで、とんでもないホットスポットが見つかったとか、どこそこで、基準値超えの牛肉がみつかったというような、直ぐに消費者である一般の人が興味を引くようなトピックではありませんが、日本の原発事故に対する対策政策を、理解するためには、非常に大切な課題です。でも、自分でしっかりこういう情報は得るのは、とても難しい。 だからこそ、マコさんが、頑張って、質問続けてくれているのことに、とても感謝!です

10/17/2011

必見!菅谷昭氏の講演会

ICRP勧告の意訳は、今回ちょっと休んで、福島や関東東北の方に、ぜひ、見ていただきたい動画を見つけましたので、紹介します。松本市長 菅谷昭氏の講演会です。(http://www.ustream.tv/recorded/17868965#utm_campaign=savechild.net&utm_source=17868965&utm_medium=social)

菅谷氏のことは、NHKのプロジェクトXで、取り上げられたりしたので、ご存知の人も多いかもしれませんが、甲状腺癌医療の専門家であられたのですが、ベラルーシ(旧ソ連の白ロシア共和国、チェルノボリ原発事故で、一番汚染されてしまった国です)で、事故後5年後に行って医療活動を5年半ほどなさった方です。菅谷昭で、ググっていただけば、彼の経歴や、プロジェクトXの動画などが、見られると思います。

チェルノボリ事故による放射線汚染の最前線で、被曝と向かい合う住民と接してきた医者として、彼の語る言葉は、とても、厳しく重いです。 黄金熊は、このような経験をもった日本人医師がいたということは、今の日本には、ものすごく幸運だったと思います。 机上の論ではない、彼の警告に、日本は、耳を傾けてほしい。










10/11/2011

忙しいママにもわかるICRP勧告書 -その5


今回のポイント: 食べ物による被曝では、たとえ少量でも、毎日長く続けば、危険レベルとなる。塵も積もれば山となる、です。

ICRPの勧告書は、放射汚染が広大な地域に及んでしまい、住民はそこに長く住まざるを得ないという事態を想定してます。まさに今回の福島第一の原発事故のような事態を想定して、書かれています。このような場合 問題になるのは、汚染された食物や水からの長期的な被曝です。なにしろ、広域汚染というのは、放射物質が大変に広い範囲で農作地にも水源にも降り注いでしまうという事態ですから、そこの住民は、何も手をうたなければ、多かれ少なかれ汚染されたものを飲食せざるを得ないことになってしまいます。しかも、その状況が、何年も続くという事態です。 

ICRPの勧告書では、汚染された食べ物や飲み水を毎日少しづつ取り入れた場合と、一時に多く取り入れた場合では、同じ放射線総量でも、内部被曝量の大きな差があることを指摘しています。たとえば、セシウム(Cs137)を 毎日1 ベクトル、1000日続けて身体に取り入れた場合と、初めに一度に1000ベクトルを取り入れて1000日たった場合をくらべてみます。

身体に取り込まれたセシウムは、自然に身体から排除されます。しかし排除するのに時間がかかるため、毎日1ベクトルでも、汚染されたものを毎日食べれば、放射物質は身体に蓄積されていきます。 反対に、一度に1000ベクトルも食べてしまった人でも、その後、汚染された物を食べなければ、内部被曝量は徐々に減っていきます。IRCPによれば、1年ぐらいたつと、毎日1ベクトル食べて1年たった人と、身体にとりこまれた放射物質量が、同じくらいになります。さらに、2年たつと、その後汚染された物を飲食しなければ、はじめに受けた1000ベクトル分の放射物質は、ほとんどがすべて身体から排出されます。ところが、毎日1ベクトル食べ続けた場合は、一年半もすると体内にとどまる放射物質は150ベクトル前後となりそれ以後変わらなくなります。体内に被曝量が、100ベクトルでも、身体に異常が見られるという報告もあるそうです。(出典は探し中です。)  毎日少しづつだから大丈夫って言う保証は、ないのです。現在の、日本のゆるーい食物の安全基準を考えると、内部被曝が、大きな問題となるでしょう。

ICRPの勧告書では、広域汚染地の住民は、毎日の食事が汚染されたしまったことでも被曝するし、時折ことさら汚染の高い食事をすることによっても被曝すると、警告しています。気をつけてなければ、一日に数百ベクトルも摂取していまいます。チェルノボリ事故では、20年たっても、汚染地域の大人は、平均して10-20ベクトルの放射物質を毎日摂取しており、その上で、時折特に汚染の高いもの(野生のきのこやベリーなど)を口にすることで、数百ベクトルも摂取していると、勧告書は報告しています。ICRPのよれば、この程度の摂取であれば年間、食時による内部被曝は0.1ミリシーベルト(0.1mSV)ぐらいで何とかおさまります。けれど、あまり気をつけてない人は、毎日の摂取量が数百ベクトルに上ることも、考えられ、その場合は、食事による内部被曝だけで、年間の被曝量が数ミリシーベルトに及んでしまいます。

私の解釈はこうです。どんなに 気を配っていても、 たまに、汚染が高いものを口にしてしまうことは、(特に関東以北では)多分さけられないでしょう。だからこそ、毎日の食事からの被曝をなるべく少なくする。塵も積もれば山となるからです。恒常的に内部被曝のレベルが上がってしまうのを、極力さけたいからです。それには、汚染地の外から食物を手に入れる、汚染が少ないことを確認できるものだけ食べるなど、日々、努力しなければなりません。 日本政府は、食品は1kgあたり500ベクトル[2012年4月以降は100ベクトルになりました。それでも緩い!」でもOKいっているわけですから、そのような基準で市場に出回っている食べ物を、気をつけずに食べていれば、内部被曝が高くなってしまう可能性が大だとおもいます。 気は疲れるし、お金もかかると思います。 でも、今年だけは、気をひきめして、日本の皆さんには、特にお子さんのいる家庭では、食事注意、頑張ってほしいです。



10/06/2011

忙しいママにもわかるICRP勧告書 -その4

今回はちょっと長いので、忙しいママのために、今回のポイントだけを、いうと、

まとめ: 汚染の平均値は、自分の被曝量を知って、管理するためには、意味があまりないです。あくまで、ひとりひとり、自分が、どれだけ、どういうふうに、被曝しているのかを知ることが大切ということです。  

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内部被曝、外部被曝といった言葉が、巷でもつかわれるようになりました。 でも、ご存知で無いかもしれない方のために、簡単に復習。ICRPの勧告書でも、内部被曝と外部被曝とは、分けています。

外部被曝: 周辺に沈着した放射物質から、身体の外から放射線を浴びることによる被曝。 

内部被曝: 汚染されたものを食べたり飲んだり、または、空気中に漂う放射物質を呼吸することで、身体の中に放射物質をとりこみ、身体の内から放射線を浴びることによる被曝。

前回に書きましたが、広域汚染の特長として、同じ地域でも、局所的には、汚染のレベルが10倍も100倍もちがうこともよくあるのです。ですから、外部被曝も、場所によって、ずいぶん違うのです。同じ家の1階と2階の部屋で、外部被曝量が、ちがったりすることもあるのです。

同じように、内部被曝も、同じ地域でも、一定のパターンがあるわけではありません。たとえば、風が強い日は、地表放射物質があれば、それが空気中に舞い上がりやすいですから、その空気を吸ってしまうと、内部被曝がひどくなるということになります。(だから、風のある日は、マスクしてくださいね。)食べ物についても、同じ地域でも、土壌のタイプや、農作物の種類、栽培の仕方、季節によって、どれたけ周りにある放射物質が、食べ物の中にとりこまれるか、変わるのです。

つまり、大雑把には平均汚染度の高い地域ほど被曝も高くなるわけですが、個人のレベルでは、外部被曝も内部被曝も、汚染の平均値に、単純に比例するわけではないのです。

汚染が低い地域だから何も心配しなくても安心というわけではないし、高汚染地だから何をしても無駄だというわけでもないのです。(もちろん、超高汚染地域では、避難しかないとおもいます。)できるだけ、被曝の量を、少しでも少なくすることが、もちろんいいわけです。

ICRP勧告書では、同じ地域の住民の被曝量でも、また、同居している家族の間でさえ、個人差が大きいと指摘してます。個人差の大きい理由としてあげられるのは、

1)事故初期の(短期間の)被曝量。
外部被曝、また、呼吸による内部被曝のリスクが一番高かった時期にどれだけ被曝したのかが人によってちがいます。同じ時期に同じ地域に住んでいても、目張りしたコンクリートの高層マンションに閉じこもっていた人と、外で何時間もすごし雨に打たれたりした人では、被曝量がかなり違ってしまったということです。)

2)長期的にすごしている、自宅や職場や学校など、生活圏の汚染度の差。前述のとおり、局所によって、汚染度の差がある。

3)職業。 たとえば、汚染物質を扱う職業(たぶん、高汚染の農地に携わる農家の方や、清掃業の方など)は、被曝量が、おおくなります。

4)生活パターン。 特に、食べ物の関して。 きのこが大好物の人 乳製品を好み外で泥だらけになって遊ぶのが好きな子供など、個人の、生活パターンで、格差がでます。

ICRP の勧告書は、こうした個人差をふまえて、汚染地で住民の被曝を抑えるには、「平均的な住民」を想定して対策を立ててもあまり役に立たないといっています。

つまり、汚染の平均値とか、被曝の平均値というのは、あまり、自分の被曝量を知るためには、意味がないのです。 あくまで、ひとりひとり、自分が、どれだけ、どういうふうに、被曝しているのかを知ることが大切ということです。 まずは、自分や家族の生活パターン、生活圏を、詳しく、考察してみて、どこかに、'落とし穴’がないか、また、改善できるところがないか、考えてみませんか。

10/02/2011

忙しいママにもわかるICRP勧告書 -その3


 今回はICRP勧告の基準についてまとめるつもりでしたが、ちょっと脱線して、この勧告は、どのようなタイプの放射線汚染についてのものなのか、書いて置きます。(Pub. 111の第2章の 内容です。)

Pub.111という勧告書は、放射物質が 爆発などにより、広く拡散してしまう事故を想定して書かれています。将来、チェルノボリのような事故がまた世界のどこかでおきたら、ということを懸念して、2009年に 書かれた勧告書なのです。まるで、福島の事故を、予期していたようなタイミングで。

福島はチェルノボリとは違うと人もいますが、広域にわたって放射線汚染が拡散してしまってたという点では、同じです。この勧告書では、チェルノボリのような広域汚染の特徴として次のことをあげています。

1.汚染の度合いは、放射物質が拡散された時の、天気(特に風向きと雨量に)に左右される。汚染がひどいかどうかは、事故のあった所からの距離だけでは分からない。大雑把にいうと、事故当時、風下で雨が降ったような地方で、放射物質の濃度が、高くなるということです。

2.汚染の度合いは、局所ごとでも、大きく変わる。たとえば、チェルノボリの場合、汚染地域では、同じ村の中でも 線量が10倍から100倍も違っていた。隣の庭では線量が低いのに、うちの庭は高いということも、十分ありえる。

つまり、広域汚染では、そこの住民にとって、平均値は、あまり意味がないのです。××県 とか、××市や××村といったレベルの線量と測定報告は、行政の目安にはなるかもしれませんが、個人が自分の生活範囲での汚染と目安とするには、不十分です。 住民にとっては、自分の生活する場所で細かく放射線量や放射物質量を測定する以外、自分にかかわる汚染の度合いを正確に知る方法は、ないということです。 さらに、IRCPの勧告書は、同じ場所で生活していても、実際の被曝量は、個人差、復、時間差が、大きいと指摘してます。 これについては、この次。

9/24/2011

忙しいママにもわかるICRP勧告書 -その2


 (その1の続きです。ICRP勧告書へのリンクは、前回参照してください。)

今回のまとめ: ICRPは、被曝の最小化ではなく、最適化を、目標としている。
 


ICRPの勧告の根本は、放射線からの住民保護は、オプティマイズ(optimise)するべきという考えです。

Optimisationって言葉は、暫定日本語版では、「適格化」と、訳されてました。黄金熊なら、最適化って意訳しますが、どっちにしても、「放射線保護を適格化する」とか「放射線保護を最適化する」って、一体なんのことじゃー?って、思いますよね。

どういうことかいうと、汚染地域の住民を放射線から守るためには その地域の さまざまな事情を考慮して 出来うる限りの最善最適の処置をとる、っていうことです。ICRPの勧告を理解するのに、とっても大切な、コンセプトです。 

なーんだ、そんな、あたりまえのことか、思われるかもしれません。でも、じつは、大切なのは、この勧告の基本的な考えが、何であるか、ではなく、何でないのかってことなのです。特に、注目すべき点は、この勧告は、被曝をoptimize(最適化)すること を奨励しているのであって、minimize(最小化)することを奨励しているのではないと、いうことなです。 このあたりが、ICRP勧告は、推進派の立場のものだと、一部から、批判される所以なのかと思います。

住民の被曝を最小にすることを目指さなくともよいとなれば、社会的事情だとか経済的事情だとか理由をつけて、住民が被曝し続けるのをほっておかれるような事態を招きかねません。そこで、ICRP勧告は、一応、最低限の被曝の限度は守るようにに、付け加えています。つまり、汚染地の諸事情に考慮すれば、どんなに高い被曝量でもかまわない、とは、いっていないのです。住民の被曝が最悪でもこの程度がこれぐらいまでなら、と、いう基準は示しているのです。その上で、その土地の事情にあった放射線防護の対策を取れ、っていているのです。 

で、次回は、このICRP勧告の、基準についてまとめようと思います。

9/21/2011

忙しいママにもわかるICRP勧告書 -その1

 汚染地で、これから、ながーく生きていくことになるかもしれない日本人の必読書を紹介します。


ICRPのPublication 111いう、勧告書です。



ICRP は、International Commission on Radiological Protection(国際放射線防護委員) のことです。 この機関から出されたPub.111 という勧告書の暫定翻訳版が、日本アイソトープ協会のサイトにあります。 (日本語版は、ここからここからPDFファイルとして、ダウンロードできます。) 原文は、ICRPのサイト から、ダウンロードできます。

ICRPは、震災後の原発事故による日本の非常時に対応して、普段は有償のこの文献を無償で配布しています。無償版には「あまりにも多くのものを失った日本の皆さんのために」と、添え書きがしてあります。 ありがたい。

でも、このありがたい勧告書は、専門性が高くて、一般人には、とっつきにくいです。今の日本が考えるべき情報が満載されているのだけど、今の日本では広く利用知られていない、討論されてない、生かされてない、ようです。 で、自分も専門家ではないのですが、自分も勉強しながら、なんとか普通の人が、わかるように、かいつまんでまとめてみようとおもいたったわけです。 忙しいママにもわかるICRP勧告書のまとめ を、めざします!

で、どんな勧告書かというと、日本語の暫定版の仮題は、「原子力事故又は放射線緊急事態後における長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」ってことなんです。 
小難しいタイトルですね~。 (邦訳が、悪いわけではないです。因みに、原文タイトルは
Application of the Commission's Recommendations to the Protection of Individuals Living in Long Term Contaminated Areas After a Nuclear Accident or a Radiation Emergency です。)

どういうことかっていうと、実は、ICRPは、2007年に、それまでの放射線防護の勧告を大幅に改訂したのです。この最新の2007年度勧告は、Publication 103として、しられています。これも、ICRPのサイトで手にはいります。(全文は有償ですが、一部無償で、ダウンロード可です。)で、今回の勧告書(Publication 111といわれるもの)は、2007年度勧告を 汚染地に長く住むという状況に、どう適用すべきかってことで、書かれたのものなのです。

つまりですね、この勧告書が、原発事故後に無償でいち早く日本のためにと配布された背景には、世界の専門家の間では、日本人が汚染地で長期的に生活しなければならないような状況に陥るだろうと、早い時期から危惧されてたってことがあると思うのです。 この現実と、まず、向き合わないことには、何もはじまりません。

まずは、今回は ここまで。。。 (つづく)


P.S.  ちなみに、ICRPはどういう組織かって疑問に思ってられる方は、お手数ですが、ネットで検索なさってください。 賛否両論ですが、一応、世界的によく知られて、それなりの評価をうけている非営利団体です。原発推進派の組織だと、批判されることも多いようです。 そういう機関ですから、この勧告に、脱原発バイアスが、かかっていることは、ないと考えていいと思います。

9/15/2011

放射能汚染 何が今問題なのか

放射能汚染って何が問題になってるの~? という方に。

8月27日放映されたNHKの週刊 ニュース深読み「どう処理する?“放射性”がれき」
という番組(リンクをクリックしてみて)で、わかりやすく、今なにが、どう問題で、何をしなければならないのかって、素人にも、分かり易くまとめて説明してくれてます。 黄金熊のこのブログでも以前紹介した、東大の児玉先生も、出演して、提言なさっています。

日本のみなさん、とくに、東日本の皆さん、ひとごとでは、ありませんよ~。
しっかり考えましょう。

9/08/2011

ありえない現実

少し前にかかれたものだが、救援小児科医の山田真氏の書いた記事を読んだ。 山田真氏は 「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」の 代表。医療被曝問題に長く関わった小児科医で、八王子中央診療所理事長であられるらしい。

彼は、これまで幾度か「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」主催の福島での健康相談会に協力なさったのですが、その相談会にきた福島の親御さんたちについて、書いています。福島の一部では子供の被曝を心配している親に対しての風当たりはかなり強く、個人のレベルでは、なかなか声を上げるのも難しい、ということらしい。

以下、少し長いですが 山田氏の記事からです。

話を沢山聞くうちに全く予想しなかった事実に出会う。それは例えば「学校給食の食材はすべて福島 産のものを使っている。福島産でない、安全な地域でとれた野菜を使ってほしいなどと要求するとバッシングされる。」「保育園で福島産の牛乳を飲んでいる。 他の牛乳に変えてほしいと言ったら怒られた。では、うちの子は飲まないようにさせてくれと申し出たが一人だけそんなことはできないと言われた。」

もともと、福島ネットワークからわたしに「一度福島に来てほしい」と言われた六月のはじめ、「福島市内のお医者さんに子どもを連れて行って、〝鼻血がよく 出るが放射能のせいではないか〟などと相談すると笑いとばされてとりあってもらえない。だから来て相談に乗ってほしい。」と聞かされていたから「福島市内 のお医者さんの多くは、〝放射能は心配いらない。気にしすぎはかえってからだによくない。〟と言って口裏を合わせることにしたのだろう。 それは原発安全神話が崩壊したあと新たに放射能安全神話を作り出すために医者も協力することにきめたということなのかな。」と思っていた。 しかし、現実はそんな範囲にとどまるものではないようだ。福島市があるいはもしかすると福島県全体かも知れないが、「福島県は放射能に汚染された地域」と いうレッテルをはられないために、放射能は安全、福島は安全と声をそろえて言わなければならない状態に追いこまれているように私には見えた。

福島産の野菜は安全だということを自ら示すためにあえて子どもたちにも地産の食材を与えているようにも思われる。そして「それは危険だ。やめた方がい い。」と異議を唱える人は地域でバッシングされるから口には出せない。そういうことが地域の中で人間関係をこわしたり家族の中に対立を持ちこんだりしてい る。そんな切ないことが福島では起きていて、そうしたことは報道もされないから福島県外の人はほとんど知らない。

「子どもを放射線から守る」と銘うったネットワークを立ち上げた以上、「福島の子どもにはせめて安全な食 材を食べてもらおう」とアピールする責任がわたしにはある。福島の野菜などは国が買い上げたり国会の食堂で使われたり、内部被曝をしても、まあ安全と言わ れる60歳以上の人たちが食べたりするようにすればよい。既に相当な量の被曝をしている福島の子どもたちが率先して〝汚染の可能性の強い〟食材を食べてい るのは、低線量被曝の人体実験をしているようなものではないか。
 
さて、相談会はその後2回行われたが3回目の7月の相談会では「この相談会に来たことがわかると地域でバッシングされる。」とおびえながら語る人もいて一段と厳しい状況であることがわかった。福島を知り福島のことをみんなで考えてほしいと切に願う。


山田氏が書かれているとおり、あまりに切ないです。こんな現実ありえない。黄金熊も小学生の親です。 この記事よんで涙がでてきました。  どんなに周りに言われようとも、自分と子供のためには捨て身で、立ち向かえという人もいます。 でもそうできない事情もあります。そうできない弱い人だっています。 子供のために立ち上がらない親がいけないというような次元の問題ではありません。人間は社会的動物です。すべて自己責任だという人もいるでしょうが、そういう人は、とても認識が甘いとおもうのです。一人で生きられる人はいませんから。 これぞという命にかかわる緊急時には、組織や個人の諸事情やキャパシティにかかわらず、人を、特に子供を、守るという機能が働けなければ、その社会は、健全とはいえないでしょう。 

こんなありえない、あってはいけない現実がある日本、おかしいです。 ほんとうに、おかしいです。 何かが、とんでもなく、狂っています。  少しづつ、危機意識を持っている人は増えているとおもいますが、良識のある社会のリーダーといわれる人たち、または、オピニオンリーダーが、やはり、矢面にたたなければならないとおもいます。彼らには 歴史と、自分の良心が審判者となるでしょう。


子供のことを心配しているお母さんお父さん。 がんばってください。 

わたしも、私の出来ることをさがします。 ひとつは、躊躇せずに、相手が不愉快になろうがなかろうが、気にせずに、 放射能汚染怖いね。 原発収束してないね。日本政府東電の対応問題だらけだね。 と、話題にすることです。 これくらい、黄金熊でも出来ます。 放射能汚染問題だーという人が、増えていくことが肝心だとおもいます。

現実を直視しなければ、解決策だってはじまりません。 エリートが 無知な国民のために、陰で、政策を操り社会の繁栄をささえるというような従来のやり方では、この未曾有の危機は乗り越えられないと思います。 正面きってこの問題に取り組まなければ、本当に日本は終ってしまうかもしれないと、黄金熊は、そう思いはじめました。 まだ、まにあう。 危機感をもって、恐れずに、この問題に国を挙げて取り組めば、解決できると確信してます。

8/30/2011

おしどりマコさんから学んだこと

以前紹介したおしどりマコさんは、福島で3月下旬から4月上旬にかけて行われた小児甲状腺検査について、鋭く追求なさってきたのですが、これに関連したことについては、ちょっと書いておきます。 割りと見過ごしやすい点について。。。

3月の事故当初、大量の放射性ヨウ素131が、放出されましたが、半減期が短いため、今は環境の残っている量は検出されないほどに、少なくなったいる。 と、いうことですが、これは、ヨウ素は、もう少なくなったからよかったーという話では、無いのです。 でも、どうも多くの人は、少し勘違いしている。 ヨウ素は環境から、ほとんどなくなったから、もう、問題じゃない、では、ないのです。 

問題は、とんでもなく大量のヨウ素が東日本中にばら撒かれ、とんでもない数の人たちが、知らずに被曝したってことです。 それでもって、トンでもない数であろうとは、想像できるのなけど、一人ひとりの個人が、じゃあ実際被曝してしまったかについては、今簡単には測定できない。 少なくても既存の、体内今ある放射性物質を測るというやり方(ホールボディーカウンターとか尿検査)なんかでは、値はでてこない。 だから、今頃検査して、ヨウ素がでなかったので、 ヨウ素の分は、内部被曝については、無かったか少なかったってことにされたりするかもしれない。もしくは、測定できないので、ヨウ素で被曝したとはいえないと、結論づけられてしまう。 よく分かってない人は、結果だけみればヨウ素が出てなかったと安心してしまうかもしれない。  これを、おしどりマコさんは、警告しているとおもうのですが。  

今はもう、身体からヨウ素が検出されないから安心!という、わけではないのです。 なぜかっていうと、とんでもない大量の放射性ヨウ素で、内部被曝してしまった人たちは、すでに、相当DNA(とくに、甲状腺で)を傷つけられてしまったことが、心配されるからです。 これから、何年もして、2011年の3月に傷つけられたDNAが原因で甲状腺障害や癌をわずらう人が多くなるだろうと予想されているのです。 でも、個人的に、被曝したかどうかの、記録がなければ、被曝が原因とは、認められないでしょう。  また、被曝の記録があったら、さらにきめ細かく定期検査をするなどの処置もとられるでしょうが、記録がなければ無視されるでしょう。

おしどりマコさんは、じゃあ、他のやり方で、被曝量の推定だけでも出来ないのか、しないのかってことも、質問追求しているようなのですが、 どうも政府は、あてにも出来そうもない。 将来的には、DNA自体を検査するって言うのもありかもしれない。 (児玉氏が、これ関連のことを言及してました。被曝による特有の染色体異常のよって甲状腺癌になる過程が明らかにされた。) でも、隠蔽ばかりしている政府には、期待できない。測定できませんっていう方が、何かと都合がいいのだから。

本当に悲しいことだけれでも、多くの東日本に住んでいた人は、もう多かれ少なかれ被曝してしまったのだとおもいます。 夏3週間東京と宮城ですごしたこの黄金熊だって、少量の被曝はしたに違いない。でも、三月に、東日本にいて、マスクもせずに外を出回っていた人とは、比べ物にならないだろう。 無防備で、吸い込んでしまった放射性ヨウ素131。 その分については、もう手遅れなのです。 ここで、頭にくるのは、水素爆発は避けられなかったとしても、初期とヨウ素からの吸引による内部被曝は十分避けられたはずなのです。 でも、政府は、被曝から国民を守る選択はしたなかった。 直ちに影響はないとだけ、オウムのように繰り返していた。 ほとんど犯罪だよね。

8/24/2011

フクシマ = ヒロシマx168

福島第一から、漏れ出たセシウムは、単純比較すると、広島原爆の168個分だそうです。  以下 東京新聞ネット版2011年8月25日 07時08分より。

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政府が、東京電力福島第一原発の1~3号機事故と、一九四五年の広島への原爆投下で、それぞれ大気中に飛散した放射性物質の核種ごとの試算値をま とめ、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出していたことが分かった。半減期が約三十年と長く、食品や土壌への深刻な汚染を引き起こすセシウ ム137の放出量を単純比較すると、福島第一原発からの放出量は広島原爆一六八・五個分に相当する。 。。。    セシウム137の放出量は、福島第一原発1~3号機が一万五〇〇〇テラベクレル(テラは一兆)、広島原爆が八九テラベクレル。このほかの主な核種では、福 島事故で大量に飛散したヨウ素131(半減期約八日)は、福島が一六万テラベクレル、広島が六万三〇〇〇テラベクレルで、福島は広島原爆約二・五個分。半 減期が約二十八年と長く、内部被ばくの原因となるストロンチウム90が、福島が一四〇テラベクレル、広島が五八テラベクレルで、広島原爆約二・四個分とな る。
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黄金熊の感想: もし、3月11日以前に、広島原爆級並みの原発大事故が首都圏から200キロ圏内に起こる危険があるといわれたら、きっと、国民は悲鳴を上げ、すべてをなげうって対策を練れと政府に迫ったと思うのだけど。。 しかし、原爆の何倍ものの超大惨事が、実際に起こってしまった現在、狂ったように冷静ー に、はたから見える。 あきらめがいいのか、現状を認識してないのか、それとも、みんな心の中では正しくパニックしてるけど表にださないだけ?

因みに、東京新聞は、この報告に対する政府の見解をこう付け足している。


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ただ、政府は特別委に対し、福島事故と広島原爆との比較自体には「原子爆弾は爆風、熱線、中性子線を放出し、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの。放射性物質の放出量で単純に比較することは合理的ではない」と否定的な考えを示している。
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ヒロシマとフクシマは、比較するなってことらしい。 さすがに、「ただちに、健康に影響がでる値ではない。」っていつもの注釈をつけくわえるのは、はばかれたのか。 ヒロシマより、悪くないとでもいいたいのか。それで、国民が安心すると思うのか。 思うわけないよね。 つまり、国民を馬鹿にしているってことだよね。 


8/22/2011

ベイアリアの線量

先週は日本から家族が来てたので、ブログも仕事もお休みとした。 日本に私が持っていったガイガーカウンターをもってきたので、家の周り(East Bayです)、それから、あそびにいった サンフランシスコやサンタクルーズも、色々測って見た。  その結果は、このベイエリアの空間線量は、仙台と同じくらいか、かろうじて、やや低めぐらい。 もともと、大陸は自然線量が高いと聞いていたが、日本は、やっぱり、もともと非常に低かったってことなのだね。 同じガイガーカウンターで、測っているので、絶対値はどうか分からないが、相対値は、結構信頼できると思う。 ちなみに、このガイガーカウンターで、ホットスポットといわれる柏市や福島中通り(福島市郡山市)ではかったり、実家の側溝で、はかったりもしたが、ちゃんと高く反応しました。(福島中通りはやっぱり大変高かった。高速のサービスエリアでは赤い 即その場を離れろという警告値が出ました。このガイガーカウンターで、測ったなかでは、やはり、そこが一番高かった。)

ベイエリアの、自然線量って事故後の東京(ホットスポット以外のところ)より、高いようです。 でも、内部被曝の危険を考えると、そう線量が高くないけれど、日本のほうがやっぱり危ないってことでしょう。

ところで、福島中通り並みに、線量と高いところが、もうひとつありました。それは、太平洋上高度30000フィートで飛ぶ飛行機のなかです。 ガイガーカウンターは真っ赤かになる値だったそうです。 パイロットとか添乗員とか、長期的には、健康に問題ないんでしょうか。 宇宙からの放射線は、危険度が、違うのかな? でも、放射線って、DNAを傷つけるってことでは、同じなんじゃないのかなーって思うのだけど。 少し、調べてみます。 だった、放射管理区域で働いている人並か、それ以上の、外部被曝の危険があるところで働いているってことになるのだと思うのだけど、航空会社の社員って、被曝検査なんてしてるんでしょうか?  それに、こんなに線量が高い、しかも長時間乗ることになる国際線なんかに、赤ちゃんや妊婦も、のせてますよね? たいじょうぶなのかな?















8/09/2011

フクシマ第一原発付近の復興への手がかり

この、ビデオに、チェルノボリ原発事故のあと、旧ソ連の対応から、いろいろ考えさせられることがあります。 今まで、私が知らなかった事、たとえば、事故後2年で原発難民となってしまった住民のために新しい町をつくったとか。 福島で、本当に帰れない住民のために、日本も考えなければいけないことではないのか。 



8/06/2011

おススメ! おしどりマコのリポート

最近、黄金熊が気に入ってるフリーランス記者は、おしどりマコさんです。 彼女の記事は おしどりマコケンの脱ってみる?という、このサイトでみれます。 

ふざけたサイトのようなですが、中身は、なかなか。おしどりマコさん 本業は吉本興業のタレントだそうです。 芸能界にまったく疎い私は、芸人としてのおしどりマコさんは、全然しらんのですが、彼女のリポートすごくいいです。 (なぜ芸人の彼女が、記者として、東電や政府の会見に顔をだせるようになったかは、彼女のサイトで読んでください。その話も、日本のジャーナリズムのことが、分かって面白いです。)

彼女は主に原発事故の収束についてと、汚染被曝にたいする政府の対応などに焦点あてて報告しています。何がいいって、他のところではない記者会見の情報が、なるほどねーと よーくわかるように、しかも、面白く説明してあります。さすが 芸人! でも、けっして、ふざけているのではなく、 彼女が、大変似よく勉強なさって、記者会見に臨んで質問してるのも、よくわかります。 ふつうの人が、ぜひぜひ、聞きたいってことを、追求してくれいるのも嬉しい。  

まあ、人を笑わすのって、本当に難しいわけで、一流のコメディアンといわれる人たちは、実はとても頭が切れる方が多いんじゃないかなって、常々おもっていたのだけど、おしどりマコさんの記事はまさにそんな感じ。 アメリカの、痛烈な政治風刺で人気を得ている ジョン スチュワートなんかも、腹をかかえて笑わせる一方で、彼の明晰なアナリシスとの社会問題にたいする真摯な姿勢が、見え隠れするからこそ、視聴者の絶大な支持を受けていると思う。  おしどりマコさんも、現状を憂いをいだいていて、何が起こっているのか知りたい知らせたいという、そういう報道の基本みたいな気持ちで、記者まがいのレポートを書いてるようです。 (っていうか、立派な記者です。) 、自分自身が見たこと聞いたことを自分の言葉でマコさん自身の観点から書いてらっしゃるようで、とても新鮮です。 本業が、ジャーナリストでないから、ジャーナリストの観点ではないとこが、いいです。

8/01/2011

黄金熊からの提案 改訂版

先日の言及した児玉氏(東京大学アイソトープ総合センター長)は、7月27日の衆議院厚生労働委員会の参考人として発言されたなかで、日本の既存の技術を駆使して放射能汚染対策に国を挙げて取り掛かるべきだというような事をおっしゃってました。黄金熊は、大拍手で、まったく同感ですと声をあげたいです。

今日本では、原発を廃止か継続かという選択を含めた長期的なエネルギー政策の問題、原発事故による被害に対する補償の問題、放射被曝の安全基準の問題など、課題は、山ほどあります。どれも、大切な早急に取り組むべき課題です。が、それと同時に(というか、それ以前に)、まずは、やるべきことがあるだろうと思います。ふつうの国民も、そう思っている人が多いのではないのかしら。だから、児玉氏が、自分たちの気持ちを代弁してくれたようなの怒りと訴えに共感しているだとおもいます。その やるべきことというのは、被曝に危険にさらされている国民(特に子供や妊婦)を守るということ、環境汚染への対処です。 

で、 少し前に書いた黄金熊のアイデアを、ちょっと手直してまたここに提案します。


提言:放射物質を生活環境(空気、土壌、河川、海など)から取り除くための除染技術、また、放射性物質の効果的な処理にかかわる技術開発や基礎研究を支援するためにこれまでにない大規模の公的基金(または官民共同で財団)を早急に立ち上げる。 世界に先駆けた除染技術の開発という目標を、かつての米国のアポロ計画のような位置づけをして、これによって日本の技術革新をすすめ、汚染され環境の回復のみならず、国際社会での日本の地位の向上をはかる。

 基金の運用の目的は二つ。 ひとつめは長期的に新しい技術知識の開発をすることです。そのために、放射汚染の解決につながる基礎的研究(または、時間のかかる応用研究)にたいして恒常的に資金を供給する。これまで放射汚染による環境被害についての研究などが、金銭的にも構造的にも十分に支援されてきたとは思えません。この状況をがらりと変え、多くの優秀な人材が放射汚染の解決につながるような研究に携われるようなサポートが新たに必要だと思います。


ふたつめの目的として、短期的に 既存の技術知識の実用化を狙います。そのために、除染のための技術開発コンテストをスポンサーする。ある具体的なゴールと提示して(たとえば、100万ベクトル/㎡のセシウムの汚染された土壌を短期間で1万ベクトル/㎡以下まで落とすなど)、アイデアを、公募する。実用化が期待できそうなものに研究費を援助する。そして一定期間以内に、そのゴールを達成させたグループや個人に賞金をだす。(X Prizeのようなアイデアですが、 競争だけでなく技術革新を促進するためのコラボレーションを支援する。そのコラボレーションを促進するためのプラットフォームも基金の活動として立ち上げる。
 で、黄金熊は、このようなアイデアをアポロ計画のように、国の技術革新の旗印にすれば、いいと思うのです。このような技術開発は対する投資は経済を活発化する役割をはたすことにもなります。日本が放射能除染技術のリーダーとしての地位を確立することが出来れば、国際社会での日本の戦略的な立場が優位になることとおもいます。いろいろなアイデアは、既に、民間でも研究機関でもあります。大企業や有名大学だけではありません。でも、先立つものがないと動けないっていうのも、実情だとおもいます。 だから、そこで基金が必要となるとおもう。


信用問題がありますから、原発村の人たちには、この基金の運営には携わらせない。(でも原発村の学者のかただって、このような基金の支援を受けて、汚染問題を解決するために研究へと転換していただければ、大いに結構です。)
 
放射線汚染の問題と正面から立ち向かうことについては、国民のコンセンサスとサポートを幅広く得られんじゃないかとおもいます。 右よりのひとも、左より のひとも、日本国民は海の幸山の幸豊かな日本の国土から、放射能汚染をなくしたいという思いで、ひとつになれるでしょう。未曾有の危機をチャンスに変えるぐらいの前向きの姿勢で、国を挙げて、除染に取り組み取んでいってほしいです。









7/28/2011

専門家の意見というもの。

長瀧重信 長崎大学名誉教授が衆議院で、参考人として、話しているのを聞きました。所謂、御用学者の一人とか、言われている先生のようです。 長瀧氏は、チェルノボリでは、精神的に参ってしまって政府の世話になって生活をするような人間がたくさん作ったことのほうが社会的には問題であり、日本もそうならないように注意せよみたいな、ことを、おっしゃっているのですけど、さすがに、引いてしまいました。 そのような見解って、黄金熊には、理解しがたいです。


この、 長瀧重信 教授の あと、児玉龍彦、東京大学アイソトープ総合センター長、が、参考人とし話されたのですが、子供の被曝のことを、心配なさって、専門家として、熱く訴えているのが 対照的でした。 児玉教授の話は ここ です。 ぜひぜひ みてください。 

長瀧教授の話は ここ です。

専門家といわれている人たちが、こんなに、見解が違うものかと、驚くとおもいます。 どちらのほうがより真実に近いのかは、 正しいかは、自分の頭で よーく考えてみてね。

7/27/2011

市民放射能測定所

福島市内で、市民グループが中心となって 市民放射能測定所 を 発足させました。 詳しくは
http://www.crms-jpn.com/ を ご覧ください。  ここでは、第三者機関として、食品の線量の測量、を 測ってくれます。 測量結果は、ネット上で、公開してます。 

福島市とその近辺在住のかたで、家庭菜園でとれたものや市販品の安全を確認したい方には、大変助かる思います。今なら無料で、測量してくださるそうです。  データがふえれば、どのあたりで、栽培された、どんな種類の食品に、どれだけ汚染がでているのか、わかってくるようになるとおもいます。 何がどれだけ危険が安全かわかれば、消費者も、選択がしやすくなります。生産者も、安全と分かれば、売りやすくなるでしょうし、そうでなければ次の対策(土壌調査、除染、または、東電に補償請求とかね)が、とれます。 とにかく、情報が、無い今の状態から、身近の食品の汚染の実態がつかめる情報を提供していくことが、内部被曝を,抑制するためへの 必要なステップだと思います。

本来ならば、政府が、率先して食品の放射線測定をするべきなのでしょうか、現在の汚染稲わらを放置しておいて、汚染肉が検出されてから、もたもたおろおろ、対応している国は、全然頼りに、なるはずもない。 以前は、国民を、子供を、とりわけ高汚染地域で生活を続ける子供たちを、守らない政府にたいして、何で、なんもせんのだ!と、おこりまくっていたのだけど、今は、それを 通り越しました。 政府に、腹を立てている、時間とエネルギーがもったいないです。 黄金熊は、日本政府は、被曝対策に関しては完全に見限りました。 

残念ですが、現在の日本では、市民放射能測定所のような、第三機関のほうが、信用できます。いまとなっては、日本政府は、食品の線量測定などしなくていい。 あまりにも、この、4ヶ月間お粗末でしたから、任せて置けません。 国も県のレベルも、無理です。そのかわり、市民放射能測定所 ような市民団体や、市町村レベルの自治体に、汚染被曝対策の資金をまわしてほしい。 国や県はコーディネーター(それも最小、ガイドライン設けぐらいでいい)の役割だけしてればいい。 汚染の問題は、地域によって多様であるだろうし、その上きめ細かい対応がひつよう。その土地の事情とそこに暮らす人のニーズを知り尽くした地元中心でなければ、効果的な、汚染の把握やそれに対する対策はとれない。

実際、汚染の現場では既に地元の人による市民団体やローカルの行政が、対応を、先駆けているのが、実態だ。 国には、政治家も官僚も、一貫性のある汚染被曝対策がない。今のこの日本に危機にあって、国策も練れないなら、国民のため奮闘してるはずの国会議員のエライ先生がたや優秀であるはずのエリート官僚さんたちは、みんな、無用の長物になってしまう。 すくなくとも 国民が子供たちを守ろうとするのを邪魔だけはしないでくれと 頼みたい。

7/13/2011

被曝をへらすために: 黄金熊からの提案


黄金熊は、反原発の立場だけど、それよりまずは被ばくについて手を打つほうが大切だとおもっています。原発の是非については、賛否両論だとおもうけど、被曝を減らすって事には 誰でも賛同できるだろうし、一番大切なこと。

で、被曝の原因をなんとかするために、提案があります。

放射物質を生活環境(空気、土壌、河川、海など)から取り除くための除染技術、また、放射性物質の効果的な処理にかかわる技術開発や基礎研究を支援するための大型の基金を、官民でで立ち上げる。です。

基金の運用と目的は二つ。 ひとつは、放射汚染の解決につながる基礎的研究にたいして恒常的に資金を供給する。わたしは、この分野については、まったくのど素人ですが、これまでの日本での国を挙げての原発促進政策のもとでは、原発事故を仮定したうえでの放射汚染による環境被害についての研究などが、金銭的にも構造的にも十分に支援されてきたとは思えない。この状況をがらりと変え、多くの優秀な人材を、放射汚染の解決に携われるようなサポートが、新たに必要だと思う。そのためには、まず、研究費だ。

目的の二つ目は、X Prizeのような、除染のための技術開発コンテストを、スポンサーする。 あるゴールと提示して(たとえば、100万ベクトル/㎡のセシウムの汚染された土壌を短期間で1万ベクトル/㎡以下まできれいにするとかいうゴール)、アイデアを公募する。実用化が、期待できそうなものに、研究費を援助する。そして、一定期間以内(3-7年)に、そのゴールを達成させる技術を編み出した人やグループについて、賞金をだす。このコンテストで編み出された、技術は基金のものとなり、それを、福島や日本だけでなく、世界中で必要なところで役にたてるようにする。

ただ、X Prize とは、ちがって、競争ではなく、同分野内または異分野の間のコラボレーションを、支援したい。いろんな人が集まって、知恵をだせば、きっと、技術革新が促進されると思う。その、コラボレーションを促進するための、プラットフォームも基金の活動として立ち上げる。賞金や研究援助も、コラボレーションを、促進する様な形態にする。

ミッションは、日本や世界中の、優秀で意欲のあるブレーンにたいして、フクシマそしてこの地球のために、放射汚染や放射ごみ処理の解決法を見つけよ というチャレンジを突きつけ、そういう努力をサポートする。そんな研究支援基金を 立ち上げられないものだろうか。

これ、 黄金熊の願いごとです。

7/12/2011

牛肉汚染

南相馬で汚染された飼料を与えられいた牛の食肉から、スポットチェックにより、高レベルのセシウムが検出され、同じ農家からの出荷されいたほかの牛からも同じくセシウムが検出された。この農家が先月に出荷した牛からも、高濃度のセシウムがされたことが、分かった。 一部は、既に消費されてしまった。 

黄金熊としては、これは、今までの事故後の経過をみていれば、起こるべくして起こった残念な事件だとおもっている。 農家に十分な補償もせず、制約や基準もはっきりせず、緩い検査を、してりゃ、汚染された産物が、流通してまうだろうは 自明。 それより、この牛はたまたまサンプル検査で引っかかったのであって、ほかにも、どれだけの、汚染された食品が流通しているのか、多くの消費者は、この牛だけのことだけは無いとはわかっていると思う。 そうなると、やっぱり、生産地がはっきりして安全そうなもの(外国産とか)に、必然と客は流れるだろうし、危なそうなものの売り上げは減るだろう。 政府の"安全です”で、東北の一次産業の破局的危機を乗り越えようという、安易な政策は、多分時間の問題で、崩れ去ると思う。  それどころか、この安易な政策(まあ、意図的な政策というより、考えなしのパニックにした官僚政治家の対応ってことだろうが)のために、一次産業への被害を大きくしていると思われる。 本当の意味で頭の悪い人たちが、未曾有の危機において、リーダーであった日本は不幸だ。

高汚染地域における東北の一次産業は(畜産も農業も漁業も林業もすべて)破局は免れないだろうと思う。 除染すれば何とかなる地域もあろう。でも、高汚染とところは、除染は 今の日本では経済的には 無理だ。 既存の技術で、効果があまり見込めない高汚染地域の除染に励むより、新しい除染の技術開発のために金を使ったほうがいい。 わたしは、日本人が、効果的な除染の技術を開発できると、おもっている。 でも、新しい方法が編み出されるまでは、高汚染地域では食物を作らない、採らないと、いうしか、食の安全を図る道は無いと思う。 もちろん、そのためには、これまで、一次産業に携わってきた人や企業へ補償や援助は、東電と原発政策をこれまで推し進めてきた政府にもってもらうしかない。 つまりは、国民の税金だ。 

どこが、何時まで、一次産業を営むにふさわしくない高汚染地域となるからは、黄金熊は、専門家の人のお任せしたい。 だけど、たぶん、いま政府が、警戒地域とか避難地域とか言っている地域よりは、広いのではないかと、思っている。 

問題になっている南相馬の農家だって、今は一次産業に適してないって事ではないか。それどころか、人が生活していていいのか? 黄金熊は、7万ベクトル以上のセシウムが屋外にあった飼料から検出されたと読んで仰天したんです。 その農家の方も被曝をしているにちがいない。それに飼料に降り積もったっていうことは、近くの畑も家も川もすべての上に積もったってことでしょう? 農家との近辺に方は、きっと、そのことにも、ショックを受けているでしょう。

農家の人にも、認識が足りなかったのかもしれないけど、流通のありかた、政府のあまい対応のももちろん問題あり。でも、やはり、一番のこの悲劇の理由は、根本的には原発なんだと思う。 ひとつ事故が起こると、取り返しがつかない。 今まで、無関心で無知だった黄金熊にも、これだけは、よくわかった。 電気が足りるとか足りないとかいうの議論は、関係ない。 既存の利権や過疎地域の援助や核技術の振興なども関係ない。 巨大地震だって大津波だって、なんとか対処できる。でも、原発の事故のリスクは、この国では、これ以上負えない。 たんに、それだけのこと。
  

7/10/2011

測ってガイガー

測ってガイガー という サイトがあります。 ここです。  http://hakatte.jp/

とてもよく出来たサイトだと思います。 コンセプトはいたって簡単。 放射線線量を測って欲しい人が、地図の上で、ここはかってと リクエストできます。 測定器を持っている人は、そのリクエストに答えたり、また自主的に測った記録を、地図上に残せます。  このサイトが よく出来ているのは、すべての情報を地図をベースに表してあり、素人でも 簡単に、利用できるとこです。

また、集められた情報は、誰でも見られますので、民間の個人の測定値を知りたい人には、便利です。 どこの町の何丁目までわかるし、測定者のコメントなども見られます。 どの、機種で何時計られたかも明記されています。

これ、もっと広まって利用者が増えるとかなり有用なデータとなると、おもいます。 いろいろな人が測っているので、使い方を間違っている人もいるでしょうが 測定記録が増ええれば、全体としては、このあたりの線量が、低いとか高いとか生活にかかわるレベルでは、十分使えるデータが取れる思います。 出来るだけ多くの人に利用してもらいたいです。 測定者が増えれば、機種の比較にもつかえるとおもいます。  とにかく線量のデータが少ないので、こうした、まとめてくれるサイトは便利です。 ありがたいです。


ところで、このサイト、株式会社ゴーゴーラボ(GOGOLabs, Inc.)が、運営してます。 この会社については、何の知識もないのですが、とりあえず、集めた測定値などのデータには、価値があるとおもいますが、それ以外はなにか裏があるっていう感じではない。 利用者については、Emailを集めていますが。 あとは、自社の宣伝かな。 黄金熊は、疑い深いので、なんでこんないい共用サイトを民間の企業がただで、提供するんだろって、考えてしまうのです。。  でも、このサイトは、共用で、ただで、なければ、成り立たないでしょう。 多分、NPOなんかが立ち上げるっていうなら、わかるんですけど、ゴーゴーラボさんは、最近増えてきた社会的企業なのかな。

被曝に対する認識 

6月中旬より3週間ほど日本に行っている間に、少しずつではあるけれど、新聞やテレビを含む大手のマスコミで、被曝についての話題が以前より頻繁に取り上げられ始めたようにおもます。(世間の認識が高まるにつれ、マスコミが反応しているのかも知れない。) テレビや新聞の取り上げらることで、被曝に対する認識が、ネットを使わない人の間でも変わっていくといいなと思います。 

日本にいる間、黄金熊は、人に会うと努めて原発や被曝の話題に言及するようにしてみました。するとですね、私の会った人たちのあいだでは、過半数以上(7-8割って感じ)、それなりに認識している (被曝は怖いとおもっていて、大本営の広報を鵜呑みにしてない)。 かなり心配しており、何か対策をとっている人も、その中にかなりいる。  ただ、あんまり、人前でおおっぴらに話したり、見える形で対策するのは(マスクするとか)、控えているのかな。

実家は宮城の被災地で、がんぱろう東北!なんてスローガンかかげて、みんな、ほんとうに、がんばっているわけです。 で、地元の生協のスーパーいけば、もとから自産自消の促進ってこともあるけど、東北応援ってこともあって、もちろん地元(福島に近い県南のものが多いと思う)のものを、積極的に売っているわけです。 それでも、さすがに、福島産とラベルのついたものは、売っていなかった。。。 その上、逆浸透膜浄水(RO水)の宅配のサービスの受付をしており、意外でした。 だって、黄金熊の実家の近くは、高額なRO水の宅配需要なんてあんまりありそうもないところ。 でも、生協だってビジネスですから、実はそこに消費者のニーズがあるってことだ。っていうことは、結構気にしている人が多いってことか。 ちなみに、その生協では、別のRO式ではない浄水機も以前から設置してあって、浄水は売っている。 だから、このRO水の販売っていうのは、ここ最近のことなのだ。(でもね、RO水の広告のどこにも、放射性物質を取り除くに有効だとされているとは、宣伝してないのだ。 そんなことは、おくびにも、出さない。 でも若い子供連れのお母さんが契約しているのが印象的でした。)  

で、黄金熊の個人的な経験では、日本人、やっぱり、ハイリタラシー国民ですから被曝についての情報を集めて、気にかけている人は 実は少なくない。統計としては、表にはあまり出てこないかもしれないが、そういう人意外に多いんじゃないでしょか? と、いうのが、私の希望的観測。

7/09/2011

日本から帰ってきました ーその 2

成田で気づいたこと。 飛行機(ANA)は、さすがに満席だったが 例年ならごった返している成田空港は、空いているなという感じがした。 がらんがらんっていうのではないのだけど、いつもより人がずっと少ないって印象を受けた。 羽田に流れたっというのもあるだろうけど、訪日者が減っているってことなのかなって感じた。

地震津波の災害だけでなく、原発のせいもあると思う。


たとえば、アメリカ政府はアメリカ国民が訪日にするにあたっては、現在だって福1から80km圏内には、新幹線や高速道路で通り抜けはOKだが、滞在しないように勧告している。 フランスの政府も自国民に対しては同じような勧告をだしているらいしい。(フランスの場合はもっと広域について滞在を避けるように勧めてる)。韓国や中国や台湾など、近隣諸国からもにたような勧告がでているんだろうな。 そんな勧告がだされている国には、一般人はわざわざいかない。 そういうことだと思う。

7/07/2011

日本から帰ってきました

夫なし子供なしの3週間はあっという間にすぎ、暑い日本から 帰ってきました。
ベイエリアは爽快です。  

いろいろ見てきたこと考えたことを 少し書き留めておきます。

まずは、被災地について。 実家は被災地にあります。 親の家は高台にあり、地震で壁に亀裂が入ったりしたものの、まあ、大丈夫でした。家の前の通りの風景も全然変わりなく、これて罹災証明もらっていいんでしょうかね~って感じでした。 家の庭から遠くに海を眺める風景も、近くに出来た仮設住宅の屋根以外は変わっていません。だから、実家の家にいると、大地震や大津波に襲われた地域といわれても、あまり実感できないくらい。 

でも、ちょっと歩くと、あまりに変わり果てた光景に目を疑います。何も変わってないかに見えた実家から50mもあるけば、まず、驚くほどの大きさの瓦礫の山が、岡の上にあるのが、目に留まります。このごみの山、本当にすごいです。そこから、異様なにおいはするし、有害な粉塵がとんできているようで、放射能も怖いが、瓦礫ごみによる環境汚染も 大変なものです。 なにしろ、大津波ですべて、ぐちゃぐちゃに、なってしまったわけで、古い家からはアスベストやら、農家や工場にあった化学物質やら、家庭から出る危険ごみも、みんな一緒にヘドロと共に、ごみとなって山と積み上げらているという感じでした。

そこらからまたちょっとあるけば、海岸線まで続く田舎道。 例年なら、この時期、田んぼや畑のみどりが鮮やかで、その先には、海岸どおり沿いの松の防風林と民家がたちならぶ のんびりとした光景でしたのに、その跡形もありませんでした。 海岸どおりに在ったはずのペンションの屋根だけが、1キロほど流されて、いつもなら田んぼがあるはずのところに、のこっていました。 壊れた車や、倒壊した家屋の残骸が、まだあちらこちらに散らばっており、もち主は、大丈夫だったのろうかと、暗い気持ちになります。 海岸近くの低地の、住宅地。土台だけしかのこってませんでした。 瓦礫とごみはいたるところにあり、これでも、ずいぶん綺麗になったのだと推測できましたが、復興どころか、後片付けだって、まだまだです。 ぜんぶ、きれいにするだけでも、2年以上かかるんだろうと、想像してます。それから、田畑を使えるようにしたり、住居を建て直したりして (幸い町には、高台の地域もあるので、安全なところに住み移る人たちもいるでしょうが)、元の町の姿に戻るのは、最低でも3-5年はかかるでしょう。 経済的の復興ということもかんがえれば、10年はかかるのかもしれません。

仙台の荒浜地区も見てきました。数百人もの犠牲者がでたとこです。実家の町もたいへんだけど、荒浜地区は、もう言葉にはできないです。 どこまでも平らで、逃げるところもなかったようなところです。 そこの海岸が、割りときれいで、海がとても穏やかで美しかったのが、余計にかなしかったです。

6/07/2011

原発事故についての現時点のまとめ。

英語ですが、http://www.fairewinds.com/ で音声だけですが、クリスマーテンソン(Chris Marthenson)によるフェアウィンズのアーノルドガーンダーセン(Arnie Gundersen)の インタビューを、聴けます。 ちょっと長いけど、読むのが面倒くさい、ラジオにして聞き流したい人には おススメ。 今の時点の原発についてのまとめとして、いいかなって思います。

日本語に訳してくれたものがあります。http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/06/blog-post_05.html 

現在の原発の状態と危険度、それから、被曝についても、分かり易くまとめてあります。ガンダーセの言っていることは、日本で警鐘を鳴らしている専門家たちが言ってきたことと、基本的には同じです。 素人の私からすると、事故事態については、国内も海外も含めて、外部(東電や日本政府以外の)の専門家といわれる人たちは、大体、同じことをいっているという感覚です。実は、福島の事故の大まかな検証については、データに基づけばコンセンサスがあるんだと思います。(問題は東電が正しいデータをすべてタイムリーに公表してこなかったって事だと思う。)

このインタビューの中でガンダーセンは、東京を走っていた車のフィルターから、ストロンチウムが検出したといっています。これについては、確かめたいたいですね。
 

6/06/2011

被曝について学べる おススメサイト

前にも書いたが、多くの人が今も減税進行中の原発事故にたいしてそれほど危機感を持っていないのは、被曝について知らないからだとおもう。 

どうして、リタラシーの高い多くの日本人がそんな知らぬが仏という状態なのだろうか。黄金熊は、政府や東電を含めた経済界やマスコミなどが、国民を盲目状態にしておくほうが都合が良かったといういう事情が関係しているだろうとおもっているが、まあ、それについては、また後で書くとして、とりあえず、なぜ被曝がこわいのか、より多くの人に知ってもらいたいと思う。で、今日は、被曝について、知りたいという方に 黄金熊のお勧めサイトをまとめました。

1) 時間が無い人に おススメ

http://www.geocities.jp/nonbirisingo/images/pdf/out_rad.pdf

これは、市民の街(http://change2011.blog.fc2.com/)が、矢ヶ崎克馬氏(琉球大学名誉教授)講演を元にまとめたもの。

2) もうちょっと詳しく知りたい人に おススメ

矢ヶ崎氏が、ビデオニュース(独立インターネット放送局)のスペシャルリポートとして、インタビューしたもの(講義に近いかな?)がでていますが、これも、大変に勉強になりました。でも、ちょっと長いですので、ねむくなるかも。。。 いま、無料で配信してます。 上記のまとめのPDFの、詳しい解説って感じです。

http://www.videonews.com/special-report/031040/001888.php

3)矢ヶ崎氏以外の専門家の意見も、聞きたい人に おススメ

先月の衆議院科学技術特別委員会(5月20日)に、矢ヶ崎克馬氏(琉球大学名誉教授)のほか、崎山比早子氏(元放射線医学総合研究所主任研究官)と 武田邦彦氏(中部大学教授)が参考人としてよばれ、私の素人にも、被曝についてとその危険について分かりやすくかつ 踏み込んで説明してくださって、大変勉強になった。保安院の説明もあり、興味深い。 質疑の様子をみているとですね、衆議院のセンセたちも、黄金熊と大して変わらん素人ってことですかね。
この委員会の内容は、衆議院のビデオアーカイブで見られます。Youtubeなどで検索しても出てきますが、衆議院のサイトで、3時間もの委員会の全内容が見れます。時間があれば 質疑応答をも含めてみると、いいと思います。

http://www.shugiintv.go.jp で、5月20日の科学技術特別委員会で検索すれば出てきます。議題は “科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件(放射線の健康影響について)”というものです。 全部もみれるし、発言者ごとにくぎってあるので、部分的にも、見れます。なかなか良くできたサイトです。

こういう国会での専門家の発言もあるのに、なんで、政府の対策は、相変わらずなのか。。。


これから日本は、一般人でも、外部被曝と内部被曝のちがい、放射線量の単位、放射線の種類などなど、前は全然しらなくてもよかったことを、知らなければならない国になったんだおもいます。 







6/05/2011

怒る続ける理由

オンライン版朝日新聞6月5日の記事の要約です。

“福島第一原子力発電所で最初に水素爆発があった3日後、原発から約50キロ離れた福島市内の雑草から、1キログラム当たり100万ベクレルを超 える高い放射能が検出されていた。福島県は政府に連絡したが、公表されたのは、翌日に別の場所で測った6千分の1ほど低いデータだけだっ た。県は「意図的に公表しなかったわけではない」としている。”  (http://mytown.asahi.com/areanews/fukushima/TKY201106040444.html)

福島の住民の皆さんは、もっと怒っていいと思うんですが。。。

結局、国も県も東電も情報を流さなかった。パニックになるのを恐れたか、その後の補償のことを恐れたのか。住民が被曝することだけは、恐れなかったのは、確かだ。