4/01/2012

今、緊急にすべきこと (その1):F1の国有化

東電が一兆円もの公的資金注入を要請したことにより、東電が実質上国有化されるだろうと話題になっている。原発事故の収束も政府の下で進むことになるだろうと報道されている。これまでの東電の失態を許してきた現政権に、まかせられるのか、なんとも心もとない。が、とりあえず前進するためには、今の東電の経営陣に任せておくわけには行かないとはいうのは自明だ。

それにしても、この国有化の話題は、ピントはずれにような気がしてならない。 国費で救済される東電自体が国民の監視下に入るというのは当然であるが、それと、福一の管理は、別次元の問題であると思う。 わたしが心配するのは、東電の実質上国有化という中で、電力会社の経営や補償の問題など政治問題に発展しやすい課題ばかりに気をとられ、総力をあげて取り組むべき事故収束に集中できなくなるのではないかということだ。政府の収束宣言を信じている馬鹿はいない。 先日のブログに書いたとおり、東電福一原発の現状は、非常に厳しい。いや、「厳しい」なんて言い方では、甘すぎるだろう。米国で言えばキューバ危機のレベルが、持続している状態だ。事故収束には、日本の命運が、かかっている。いや、北半球の命運がかかっているとさえ、いえるかもしれない。 万万が一にも、収束できないという結果は許されない。 

つまり、国費を注入するのだから国がもっと介入しよう云々の問題ではないのだ。F1事故は、一私企業が責任をもてるレベルをとっくに超えている。エクソンやBPが引き起こした環境汚染事故などと比較にもならないレベルである。 日本国が総力を挙げなければ、収束できないかもしれない。まず今緊急にすべきは、電力会社としての東電の国有化ではなく、事実上お手上げ状態の福一原発という発電所を国の管理下におき、国が事故収束の舵取りをするということであると思う。

Nature誌の投稿で、衆議院平智之氏らが、福一原発は国有化されなければ事故の真相の解明さえ進まないだろうと警鐘していたが、まったく同意する。(日本語版は、Nature Japanで、ここで、読めます。) まずは、原発事故収束の責任は、否が応でも、日本国がとらなければならないということを自覚しなければならない。 それは、政府が、官僚が、政治家が、ということだけではなく、日本国民が責任を負うということだ。 どんなにか東電のせいですまされたら良いことかと思う。でも、この一年いろいろ情報を集めてみてけれど、事故の実態は考えたくないほど深刻だと思うようになった。東電の実質上国有化の是非や形態を論議する中で、事故収束も見直そうなどと、悠長なことをいっている場合ではないのではないか。



3/30/2012

気が滅入るニュース

東京電力福一原発の2号機は先月にも温度計の不良などでひやひやさせらましたが、先日、内視鏡による調査の結果のより次のことが分かりました。

1)格納容器の底から60センチしか水がたまっていない。
2)格納容器内部の放射線量は、最大で1時間当たり72.9シーベルト。

このニュースの意味するところは、こう理解しています。(下記にあるNHKのニュース解説参照。)

放射物質を閉じ込めておくはずの格納容器はすでに破損している。専門家によれば、原子炉を冷やすために注入している水がほとんどたまっていないことから水が大量にどこからか漏れているとみられる。高放射線量のため、そのような環境で作業が遠隔で出来るような新しい技術をまずは開発しなければならない。廃炉は東電の想定どおり進む見込みはない。

昨年から国内外の専門家の間で懸念されていた事態が確認されたわけで、今更驚くことではないかもしれないけれど、やっぱりそうなのかと、心が萎えました。 つまり、汚染された水は環境にじゃじゃ漏れ続けているが、注水を止めるわけにもいかず、かといって、こういう状態が改善される見通しもたっていない。 既存の技術では、対処できない。 これからも何ヶ月も、あるいは何年も、この状態が続くのだろうかと思うと、眩暈がします。目下のところ、現状維持が出来ることの全てだということです。 そして現状維持とは、環境への放射放出がストップした状態ではなく、着実に汚染を悪化させることでしか成り立たない状態なのです。 

また、燃料は容器内にたまって60cmの水でかろうじて冷やされている東電はみているようですが、一部がすでに格納容器を突き抜けているということはないのでしょうか。素人にはわからないのですが、かといって、東電のいうことも信用できないし。 記事によると、燃料が核の容器内にすべて残っていると確認できたとは、書いていないし。もし、格納容器をつきぬけているのだとしたら、なすすべもなく、容器の破損箇所をなおして、水を満たして燃料を取り出すという、水棺のシナリオは、考え直さなければならないでしょう。
 
1号機や3号機にいたっては、内視鏡で検査するのも困難な状態。4号機の使用済み燃料プールは、地震などで、プール自体が壊れたり中が破損した場合危機的状況になることは、十分に「想定内」であるという状態。また福一には、共用プールには、行き先がない6千本以上の使用済み燃料もある。 これまで以上の大惨事が、起こりうる、のである。 

悪夢のよう。
思考停止に陥りたくもなる。 


この状態で収束宣言し、避難区域住民の早期帰還を促す日本は、無責任極まりない。 東電や政府や政界やマスコミをはじめ、今の日本を担っているリーダーたちは、必ず歴史に裁かれる日が来るでしょう。 そして、そういうリーダーたちをゆるしてきたわたしたち国民も。 


-----------------------------------------------------------------------------
2号機 格納容器内の映像公開(NHK Online 327 19:05更新)

格納容器の底から60センチしか水がたまっていないことが明らかになった東京電力福島第一原子力発電所2号機の格納容器の内部を撮影した映像が公開されました。 しかし、映像からは、損傷箇所の特定につながるような情報は得られず、今後の廃炉作業は難航が予想されます。

福島第一原発の2号機では、格納容器の内部の状況を把握するため、26日、工業用の内視鏡を使った2回目の調査が行われ、容器内の水位が底から60センチしかないことが分かりました。 前回の調査では、内視鏡の長さが足りず、水面が確認できませんでしたが、27日、公開された映像には、内視鏡を容器の貫通部から壁に沿って6メートルほど下に降ろすと、水面が現れました。水中では水は濁っておらず、白っぽい細かい浮遊物が漂っていましたが、見た目から溶け落ちた燃料ではなく、容器の壁などからはがれ落ちた塗料やさびとみられるということです。 一方、今回、事故後初めて、直接、格納容器内部の放射線量の測定も行い、最大で1時間当たり72.9シーベルト=7万2900ミリシーベルトと非常に高い放射線量を検出し、東京電力は、格納容器に溶け落ちた燃料が影響しているとみています。 福島第一原発の廃炉に向けては、格納容器の損傷か所を特定して修理し、水を満たして溶け落ちた燃料を取り出す計画ですが、今回の調査では損傷箇所の特定につながるような情報は得られませんでした。容器内の放射線量が高く、水位も予想よりかなり少ないことが分かったことで、今後の廃炉作業は難航が予想されます。

【調査で何が分かったのか】
今回の調査では、これまでコンピュータ解析による推定などに頼っていた、格納容器内の様子が直接観察できたという収穫があった一方で、水位が予想よりかな り低かったことで、容器内に溶け落ちた燃料が十分、水につかっているのか、懸念を示す見方もあり、今後の廃炉に向けて、格納容器内の状態をいかに正確に把 握するかが課題になっています。

格納容器内の状態については、これまで温度計や圧力計の値、それにコンピュータ解析などによって推定するしかありませんでしたが、今回、2号機について、格納容器の貫通部から内視鏡を入れて直接、内部の様子を観察することができました。 高い放射線量などによって、鮮明な映像は撮影できませんでしたが、内部の様子が分かり、見た範囲では大きな損傷は見つからないなど、東京電力は一定の収穫があったとしています。一方で、調査で判明した格納容器内にたまった水の水位は東京電力が予想していた3メートルに比べ、大幅に低い60センチほどしかなく、容器の中の状態をいかに把握できていなかったかを露呈しました。東京電力は、水温などから「燃料は冷やされていると考えている」としていますが、水位が予想よりかなり低かったことで、容器内に溶け落ちた燃料が十分、水につかっているのか、懸念を示す見方もあります。 内視鏡による調査は、2号機と同じようにメルトダウンした1号機と3号機については、放射線量の高さなどから見通しが立っていません。今後の廃炉に向けては、格納容器の損傷か所を特定して修理し、水を満たして溶け落ちた燃料を取り出す計画で、格納容器内の状態をいかに正確に把握するかが、重要で大きな課題となっています。

毎時数トンの水が漏れる穴か隙間が
福島第一原発2号機の格納容器内部の映像について原子炉の構造に詳しいエネルギー総合工学研究所の内藤正則部長は「水位が60センチだったことから、格納容器の破損した部分は、60センチより下に位置していると考えられる。
原子炉を冷やすために注入している水がほとんどたまっていないことから、1時間当たり数トンの水が流れ出ているとみられ、格納容器かその下部にある圧力抑制室に一定の大きさの穴か隙間が開いていると言える」と指摘しています。そのうえで、溶けた落ちた燃料の状態については「水温がおよそ50度だったことから、燃料は水につかっていると考えられる。 燃料の一部が水面から顔を出しているかもしれないが、水蒸気で冷やされていると思われる」と分析しています。また格納容器内部で最大で1時間当たりおよそ73シーベルトの放射線量が測定されたことについて「放射線量が水面に近づくにつれて高くなっていることから、水の中に溶け落ちた燃料がたまっていることの証拠だ。かなり高い放射線量なので今後、内部の作業のために使う機器などの放射線対策にも手間がかかるとみられ、廃炉作業はかなりの困難が予想される」と指摘しています。

3/23/2012

日本の専門家のみなさまに伝えたいこと

今回の東電原発事故は、事故の解析から被害の分析と予測にいたるまで、事故の意味を理解するのに、専門知識が必要た。だが、今回の原発事故後、日本の学者や専門家の声があまり聞こえてこない。 これからの事故収束や放射汚染政策をたてるのに、専門家が英知を分かち合わなければならないのは、専門家自身が一番よく分かっていると思う。声を潰そうという勢力もあるのだろうし、陰ではいろいろなところで活躍があるのだと思う。表に出てくることが全てとは思わない。だが、果たして全力投球で問題に向き合ってくれているのだろうか。専門家が立ち上がらなければならない今、すべてをかけてくれているのか。 自分はもうできることは全てしている、という専門家の方もいるだろう。だが、そういう人は、実は、ほんの一握りではないのだろうか。

If not you, who?   If not now, when?   

わたしはこの言葉を専門家と自負している人に投げかけたい。原発事故や放射汚染と関連することで、少しでも貢献ができるなら、行動に移してほしい。残念だが、原発や放射能の問題は素人にはよく理解できない。専門性が高すぎる。わたしのような素人が付け焼刃の知識で語るべきではない部分が要所にたくさんある。専門家にがんばってもらうしかないのだ。

アメリカ人の原子工学部の教授が、次のような感想を漏らした。

日本政府や東電はデータを隠しているとしか思えない。また次々に明らかにされるいるように、政府や東電の原発事故に対する想定の甘さが目についた。政府の対応のまずさや東電の隠蔽については、どこの国の政府や産業にもありがちなことで、日本ならもう少し違った対応があるかとおもったので少し意外ではあったが、まったくの想定外ではなかった。実は、自分が一番驚いたのは、日本の研究者の対応だった。当初、日本政府や東電の対応について、必ず日本の大学や学者や専門家の間から厳しい批判や質問が矢次に出てくるに違いないと思っていた。でも、そうではなかった。信じがたい。本当に意外だった。

彼は私の目をじっと見つめてそう言い、それでは駄目だよというかのように、首を何度も横にふった。 わたし自分のことを言われているわけでもないのに、いたたまれなくなった。

批判の声をあげている学者も専門家もいますよ。あまりマスコミにとりあげられてはいなけど。 

わたしは、日本の専門家をかばうかのように、力なくつぶやいた。でも、思った。声が届かないのは、マスコミのせいだけではないのだろう。 

教授は、原子エネルギーについては、それ自体は、反対でもなく賛成でもない。ただ核のごみの処理の問題も解決や、原発の稼動に伴う危険を妥当に評価もせずして、原子力エネルギーを追求するのはどうかという意見はもっている。政治色のない技術屋タイプの人だ。米国の名門大学の長年研究してきて、彼も彼の教え子も核科学の最先端で活躍している。そうような彼が日本の学界や専門家を見る目は冷めているようだ。

日本の原発、放射能、各政策など関連分野の専門家の方たちに、今一度問いたい。 If not you, who?   If not now, when?     課題は山積みだ。 反原発だろうが、推進派だろうが、中立派であろうが、個人的な立場はどうでもいい。311後の日本を立て直すためは、様々の意見を持つ専門家たちが徹底的に自分たちの持つ限りの知識と経験に基づいて議論しながら、政治家や行政や市民とともに、答えを模索するしかない。 

この一年ふりかえっていみて、日本の専門家という勢力が、その能力を最大限に発揮して震災後の日本の舵取りに貢献したとはいえないとおもう。日本には優秀で勤勉な科学者や技術者がそろっていることは、世界の知るところである。この未曾有の危機に際し、この優秀な専門家集団(とくに、大学や研究機関にいる中立の立場のはずの専門家たち)が威力を出すだろうと期待した同業者は少なくない。だが、いまのところその期待は裏切られた感がぬぐえない。いくら専門家が声をあげたところで、耳を傾けてくれないといって、あきらめてもらっては困る。耳を傾けないなら相手を、傾けさせることも、専門家の仕事だと思ってほしい。 今年こそは、エキスパートが活躍してくれることを、心から願っている。







3/14/2012

脱原発へのメッセージを再考する


東電原発事故(黄金熊は、福島原発事故という言い方をボイコットすることにしました) のような、大惨事を引き起こしながら、性懲りも無く、またせっかく停止している原発を、再稼動しようという動きあります。 電気が足りなくなるとか、原発交付金なしでは地方経済が崩れるという脅しや、原発事故の被害の過小評価するプロパガンダなど、あらゆる手を使って、推進派は、原発を守ろうとしているように思えます。推進派は利権の塊か~! と、今まで、腹を立てていたのですが、最近、そこまでこだわるのには、東電や原子力村の利権以外に別のところに理由があると思うようになりました。

私は、是非はともかく、日本が原子力技術にこだわるには、安全保障の問題が関わっているからだと、思います。これまで、原子力発電が、日本の核技術の開発の基盤だったわけです。原発を失うということは、核技術を保持する理由を失うようなものです。これは、困る、と、思う勢力があると思います。日本は、核兵器保有は許されない許さない国ですし、国民も敏感です。安全保障にも関わる原子力技術の追求を、電気の追求と置き換えてきたのだと思います。(これは、陰謀論とかではなくて、国策として、原子力技術を持つという選択を日本がしてきたということ。最近、米国の核安全政策に長年かかわってきたアメリカ国防省の元高官による講義などを聞いているうちに、こう推論するようになりました。もちろん、この件については複雑な事情や歴史があるかと思いますが、ここでは、原発への固執の理由が一部の人間の利権以外にもあるだろうということが、ポイントです。)

私の推論ですが、推進派勢力の根っこは、原子力技術推進であって、原発推進とは限らない。だが、現体制下、原発で潤っている利権既得者が、原子力技術推進派を、原発推進派として、うまく取り込んでいるとおもいます。言い換えれば、核技術を保持したい勢力が原発がなければ日本の原子力技術がストップしてしまうと杞憂しているという、利権既得者には好都合な状態になっているというわけです。(特に、誰が意識的にそう謀ったというわけではないが、実態として、そういう構図になったいると思う。)

それで、考えたついたこと。脱原発の運動を進める上では、原子力技術開発と原子力発電を、切り離して論議する。 原発をやめろという人の大部分は、原子力技術をもつことを必ずしも反対しているわけではなく、原発という危険な代物が稼動していることに反対だと思うのです。一方、原発の再稼動にあくまで固執する勢力は、必ずしも電気を安定供給する手段としての原発にこだわっているわけではなく原子力技術そのものが大切だという立場があるのではないでしょうか。だから、脱原発しても、さらなる原子力技術を追求できる方向や可能性を具体的に考えたり示していくことも大切なのではないでしょうか。本当に原子力発電がないと困る利権者は、一部だろうとおもっています。

脱原発を願う人も これから、原発に代わる原子力技術の追求をどうしていくのかということを、別問題として考えていきませんか。 もちろん、核エネルギーそのもの反対という人もいますし、そういう意見も、原子力技術の是非という根本的な課題として、国民が徹底的に考えるべきことです。 でも、原発反対=核技術反対という構図の中では、「とりあえず危険な発電所は停止した上で、課題を議論しましょう」という極真っ当な意見が、原発利権者のみならず、核技術の支持者と、両方からの反対にあいます。戦略的に不利だと思います。わたしは、とりあえす、原発を止めることを最優先すべき目標にすればいいと思います。 





3/05/2012

核種検査の必要性

政府は、汚染地で、セシウム以外の検出は、これまであまり積極的にしていない(または発表していない)ようです。とても、おかしいと思います。以下、調べるべき理由です。

理由(1)アルファ線やベータ線をだす放射物質の内部被曝の危険度は、ガンマ線より格段に上です。被曝を抑えるためには、汚染地の環境に特に有害なアルファ線ベータ線核種が存在するか、調べることが大切です。

理由(2)核種検査は、被曝のリスク を、見るためだけではありません。(特に初期における)核種の分析は、福一でなにがおこったのか事故の解析に繋がります。事故の以前にだいたい どんな核種がどれだけどこにあったのかは、見当できます。それに対し、実際に、環境にもれた核種を詳しくみることで、何がおこったのか、推察できるのです。

なぜ、政府は、もっと積極的に検査しな いのか。知りたくないからではないかと、勘ぐってしまいます。 または、隠蔽しているのか。でも、いつまでも、無視したり、隠しとおせることでもないのにね。そのうち、海外のメディアや機関に、大変な量のアルファ線 ベータ線物質が広範囲に飛んできていたとすっぱ抜かれるのではないのかな~。

たとえば、最近、Environmental Pollutionという学術雑誌で、東大の小豆川 見氏らが、去年四月に測定した放射物質の解析結果を報告しています。福島第一、原発付近、そして35km離れた飯館村を測定してあります。(これは、以 前、去年の夏ごろに、おしどりマコさんが彼女のブログでスクープしたいたことです。その時点で、彼女は、研究者によって、ベータ崩壊してプルトニウム 239となるネ プツニウム239が、測定されたと報告していました。秋に、こっそり政府がプルトニウムが飯館村を含む福島の各地で検出されたことを発表する随分前のこと です。)プルトニウムが、広範囲で検出されたことを、政府が認めたあとで、今更という感はありますが、やっぱり飯館村には、プルトニウムや様々な核種が、 飛んでいっていたね、という感じでネットでは情報がまわっています。この論文には、核種の分析も載っているので、福一で何が起こったのか考察したい専門家の方にも、有用な情報があるやもしれません。(この論文のabstractは、このエントリーの一番下に貼り付けておきました。)

また、去年末ごろから、南相馬市(福一から35kmぐらい)で、有志の住民により超高濃度の汚染土(セシウム134と137の合計で、キロあたり100万ベクトル超)が発見されました。 ネット上に、神戸大学の山内教授による解析の報告書もあります。(先日NHKでも、30km圏以内で、キロ当たり400万ベクトルを越す汚染落ち葉が報告されてましたから南相馬の、100万ベクトルに濃縮された汚染も、確かなのでしょう。) こんなとんでもなく高い汚染物質がみつかったのですから、アルファやベータ線核種の調査もするべきだと思うのですが、行政は何もしません。南相馬の市議の大山氏のブログによれば、さらなる核種検査の調査を要請したのですが、市は、動かないようです。マスコミも、割とだんまり。確かに、100万ベクトル超の汚染物質が警戒区域の外(政府が人が住んでいいよといっている地域)にあるとすれば、とんでもない事です。とりあえず、市が動かないなら、国の指導で応急措置が取られなければならないような非常事態だとおもうのですが。。。 

-----------------------------------------------------
Deposition of fission and activation products after the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant accident (Environmental Pollution, Volume 163, April 2012, Pages 243–247)

Authors:  Katsumi Shozugawa, Norio Nogawa, and Motoyuki Matsuo

Abstract:  The Great Eastern Japan Earthquake on March 11, 2011, damaged reactor cooling systems at Fukushima Dai-ichi nuclear power plant. The subsequent venting operation and hydrogen explosion resulted in a large radioactive nuclide emission from reactor containers into the environment. Here, we collected environmental samples such as soil, plant species, and water on April 10, 2011, in front of the power plant main gate as well as 35 km away in Iitate village, and observed gamma-rays with a Ge(Li) semiconductor detector. We observed activation products (239Np and 59Fe) and fission products (131I, 134Cs (133Cs), 137Cs, 110mAg (109Ag), 132Te, 132I, 140Ba, 140La, 91Sr, 91Y, 95Zr, and 95Nb). 239Np is the parent nuclide of 239Pu; 59Fe are presumably activation products of 58Fe obtained by corrosion of cooling pipes. The results show that these activation and fission products, diffused within a month of the accident.

2/17/2012

不幸中の不幸:2月15日の原発事故調査委員会から

東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(通称、事故調)の第4回委員会が2月15日にありました。衆議院TVのサイトで、その模様をネットでみれます。ここです。http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php.

班目春樹・原子力安全委員会委員長と 寺坂伸昭・前原子力保安院長が 参考人としてよばれました。 東電とならんで、今回の事故をひきおこした最大の責任を負う人たちといってもいいと思います。この人たちを呼んだ事故調は、いわば国民(国会)の代理として、事故の徹底的解明と責任を追及をするという任務を負っています。事故調が、どのようにこの任務を果たしているのか、なるだけ多くの国民が、確認することが大切です。

先日は、みんな勉強しましょうと、いったわけですが、このビデオは、とても勉強になりますよ~。3時間と大変長いですが、時間がある方は見てください。一気に見るのは、さすがに大変なので、何回かのわけて、食事のしたくをしながら聞き流すとか。 

新聞にも、15日の委員会のついてちょっこっとだけ出てましたが、3時間におよぶ質疑応答をまともに報道できるはずもなく、記者が自分が気になったところを、つまんでちょっと報告したぐらいにしか、なっていません。自分で、ききましょう。まったく違う理解になるかもしれませんよ。

私個人が、15日委員会の質疑応答から、学んだことを、とりあえず、3つだけ、かきます。

1. 原子力安全委員会・保安員が、SPEEDIを住民の避難のために活用しなかった理由は、SPEEDIは、避難をためには役立たないからだそうだ。(じゃあ、なんで血税を100億以上もかけて、役立たない道具を、つくっていきたのか ということになるが。)

2.今回の事故での、放射物質の放出量は、想定された事故で放出されうる量との1万倍(!)だった。 なぜ、おこりうる想定上の放出量が4桁も甘かったというと、そんな実際にありうる放出量を考えたら、そもそも原発を建てることができなかったから。  

これまで立地条件の審査につかわれてきた想定し得る非常事故時の放出線量とは、実際に想定しうる危険を踏まえたわけではなく、立地できるようにレベルになるように設定されたきたと、班目氏自身が認めた。1960年代以来、原発の立地を許すことができるように甘く定められた起こり得る事故の規模が見直されることはなかった。そして、立地が許されるべきでなかった原発が建てられてしまっていることが、示唆された。

3.ストレステストが、原発の再稼動の是非を問うテストとして、扱われるべきないと認めた。だが、実際に、ストレステストが、再稼動を容認する根拠として、扱われていることについては、うやむやであった。


なによりも、私が、確認したことは、次のこと。

運命の2011年3月、班目氏と寺坂氏が、それぞれ、原子力安全委員会委員長・保安員長を務めていたということは、不幸であったとおもう。 

班目氏と寺坂氏には、責任逃れと取れる発言が目に付いた。 班目氏は、シビアアクシデントは、すべて、事業者の責任であると、言い放った。 被曝の危険には、閾値はないとみとめたものの、彼らが、事故初期当時、本気で、自分のすべてをかけて住民を守ろうとした形跡は、残念ながら伝わってこない。 今も、福島に高汚染地に残されている子供たちよりも、自分の立場を守ることに、全力を尽くすのだろうか

2/14/2012

忙しいママも勉強しましょう!


ママたちが、忙しいのはわかってます。わたしも、そうです。でも、ちょっとだけ放射能や原発について勉強しませんか。 一日15分でもいいです。

どうして、放射能について 勉強するのか? 自分と自分の大切な人たちを、よりよく愛するためです。役立つ人間になるためじゃないです。自分の知的好奇心を満たすためでもないです。専門性をつけてキャリアにつなげるためでもありません。脱原発また原発推進の活動を支えるためでもありません。 自分と愛する人たちのため、自分自身で考えて判断ができるようにするために、勉強するのです。愛する人がいるなら、勉強してください。

でも、勉強なんかしたくない。そんな暇ない。ややこしいこと嫌い。何を勉強していいのかもわかんない。 誰か、簡単に、3分だけ読んだり観たりすればわかるように、説明してくれない? いや、説明もいらない。何をどうするべきかだけ、教えてくれない? と、言いたい方へ。

大概のことは、それでいいとおもいます。 

でも、放射能は違うのです。勉強するべき課題です。なぜかというと、感覚とか本能とか経験とかで、把握できない課題だからです。 専門家といわれる人たちも、万人に通用する正しい答えは、分かっていないのです。自分と自分の愛する人たちにとっての答えは、自分で判断するしかないのです。で、ないと、運は天任せとなっていしまいます。それでいいというなら、かまいません。でも、ママって、子供にかかわることを他人任せにはしたがらないものです

で、よーし、ちょっと勉強してみよっかと思っていただけだ方へ。 私は、研究職に長く就いてきた人間でいわば勉強のプロですが、ママたちにシェアしたいことがいくつかあります。

1)勉強とは、自分が「何を知らないのか」を学ぶことです。  私の専門家の定義は、その分野について自分が何を知らないかを、正確に把握している人間です。勉強すればするほど、ふつう、わからないことが増えていきます。すべてわかったーと思ったときは、要注意です。

2)何を勉強したらいいのか? どこから、手をつけたいいのか分からない人は、自分が、一番気になること知りたいことを質問として、書き出してみてください。「1ベクレルって、どういうこと?」 「魚たべても大丈夫?」 「2号機で、温度上昇って、なんで心配している人がいたの?」「ストレステストって何?」「何で東電は、電気代値上げが必要といっているの?」 などなど、なんでもいいのです。まず、ひとつ。そうしたら、その質問の答えを、自分でみつける。その過程が、勉強です。

とりあえず、自分の気になる課題について、文献を検索してみてください。その課題の本などを図書館から何冊か、かりてきて、ぱらぱらページをめくってみる。読みたかった本があれば、よんでみる。それでいいです。新聞やTVや雑誌でも、始めはいいですが、そこから、元となる情報をさがしましょう。ひとつの質問について自分なりの答えをだすのに、最低三つソースを探しましょう。

3)残念ですが、たとえ自分が選んだ課題であっても、勉強は、つまらないことが多いです。放射能については、面白いから、勉強するんじゃないんです。でも、つまらなくて当たり前さと思うと、気が楽になります。もう我慢できない。と、思ったら、何のために勉強しているのか、今一度思い出してください。愛する人の顔を思い浮べるのも、いいです。

2/07/2012

IAEA、ストレステストについて。


また、随分日が空いてしまいましたが、再開します。仕事が年末までいそがしかったのが、主な理由ですが、それについては、また後で書くこととします。

あっという間に、私を取り囲む世界がすっかり変わった2011年は、おわり、また3月が訪れようとしてます。世界の誰も信じない、冷温停止を宣言して、日本政府が笑いものになったのが、2011年の終わりでした。正確には、「冷温停止状態」というわけの分からない造語を作って、「冷温停止状態」宣言したわけですが、これは、あまりにも馬鹿馬鹿しいので、ただひたすら唖然としました。日本政府や東電って、そこまで落ちるのか、と呆れたのは、黄金熊だけではなかったはず。

それだけではない。政府は、原発再稼動を正当化するために、ストレステストなるものを、考案し実施しました。これも、「冷戦停止状態」に負けずとも劣らない、妙案です。(実態は、非現実的なシュミレーションによって、原発は運転しても安全と、アピールするものです。) でも、さすがに、日本政府主導のストレステストなるものでは、誰も信用してくれないだろうとは想像がついたらしく、IAEAにお出ましになったもらい、ストレステストをIAEAお墨尽きということにしようと、もくろんだようです。まずは、国内で各分野の専門家と国民(とくに原発周辺住民)を含めて徹底的な論議を行ういう当たり前の過程はさけて、日本人は国際機関っていう名のつくものに弱いからとこれで丸め込めるといわんばかりの、国民をなめきったような対応ですね。 


そこで、IAEAについてさっとおさらい。 International Atomic Energy Agency(IAEA)は、核兵器開発の監視がメインの国際機関です。その本の片手間に、原子力エネルギーの推進もしている機関です。ここで、大切なのは、IAEAは、原子力の平和利用(つまり、原子力発電)を、推進することを目的として、設立した機関だということです。
以下は、IAEAの定款(第2条 目的)です。
The Statute of the IAEA (ARTICLE II: Objectives)
The Agency shall seek to accelerate and enlarge the contribution of atomic energy to peace, health and prosperity throughout the world. It shall ensure, so far as it is able, that assistance provided by it or at its request or under its supervision or control is not used in such a way as to further any military purpose.

これによれば、IAEAは、核エネルギーを推進拡大しようっていうのが、大前提にあるのです。だから、そういう機関が、原子力発電を規制をすることは、基本的にできません。 IAEAにとっては核エネルギー無しで、豊かな世界を作るという選択はないのです。 IAEAにせいぜい出来るのは、核エネルギーを推進をなるだけ妨げないようにしつつ、安全を出来るだけ確保するように努める、ぐらいです。 安全を確保することを目的として、その枠内で核エネルギーを推進をかんがえる というのではないのです。ほんのちょっとの違いのように、聞こえますが、全然違います。 まず、原発ありき、なのですから。 だから、そういう、IAEAのお墨がついても、安全を第一としてほしい住民には、あまり意味がない。 そう、考えるのが妥当かと思います。


で、ストレステストは、一応、IAEAのお墨をつけてもらったわけですが、その、IAEAでさえ、手放しに評価しているわけではなく、住民の意見を反映させることなどを盛り込んだ勧告を同時に出しています。 政府と東電は、とにかく、これで、国際的にもOKしてもらったってことにして、原発の再稼動を強行しようという感じ。この場に及んでも、根本的に、福一の事故の意味を理解していないのか、と正気を疑います。 




追記: ストレステストの意味のなさについては、外国特派員協会での記者会見で、後藤政志氏らが、分かり易く解説なさっています。(日本語です)。 なぜ、これが、意味のないテストなのか技術的論理的根拠を、知りたい方は、どうぞ。


Goto & Ino, "Is the Japanese Government Cheating on its NPP Stress Tests?"  



12/14/2011

杉並区小学校の高汚染シート

ICRPの勧告書の意訳の続きをーと、思っているのですが、年末で忙しくて年明けたらになりそうです。が、、、最近、気になったことだけ、記録のためにも、書いておきます。


先日 杉並区の小学校で使われていた芝生の養生シートから、高濃度のセシウムが検出されました。以下 12月13日朝日新聞デジタル版の記事です。
________
「東京都杉並区の区立堀之内小学校(同区堀ノ内3丁目)で、4月上旬まで敷いていた芝生の養生シートを同区が調べたところ、1キログラム当たり9万600ベクレルの放射性セシウムが検出されたことがわかった。
 国が廃棄物処理できる目安とする「1キロ当たり8千ベクレル以下」を10倍以上上回っており、福島県郡山市の下水処理施設の汚泥(2万6400ベクレ ル)以上の数値だ。区は「シートは表面積が大きく、原発事故直後に広く放射性物質が付着したのだろう。放射性セシウムの濃度測定はキログラムで換算するた め、シートが軽い分、高い数値が出たのではないか」とみる。
 環境省は12日夜になって「シート1キロに対し他の廃棄物1トンを混ぜて焼却すれば放射性物質は十分希釈される」と回答し、焼却処分を事実上認めた。これを受け、区は焼却する方向で検討している。
_____

小学校で、高濃度に汚染されたシートがあったということだけでも、驚愕すべきですが、私が絶句したのは、環境省が、他の産業廃棄物と混ぜれば、焼却処理できる1キロ当たり8千ベクレルとう基準をクリアできるよ、と指示したという、くだりです。誤報かと思った。 いや、いくらなんでも、頭おかしいのか、環境省。 それでいいのか、杉並区。それをそのまま流す、マスメディア。何のために存在するのか。 まるで、本当に、何も、わかってないかのようだ。

汚染地域からの瓦礫を日本中に拡散して、日本中くまなく汚染しましょうという、想像を絶する日本を潰そうキャンペーンが、どうしてまかり通るのか、理解に苦しんでいるのだが、何か少し分かりかけてきたような気がします。

日本でも、このニュースを読んで、何かおかしいと思う人は多い。だけど 今の日本では、なぜが、正常な意識を持った人が、異常者扱いされ、異常な意識の人が、正常とみなされているようです。これに関しては、国とメディアの責任は、重いと思います。

12/06/2011

これからのこと、尿検査の結果, 雑感


またまた日が空いてしまいました。

黄金熊は、多忙なワーキングママなんです。っていうか、高校生以下の子供も持つママで、多忙でない人なんて、働いていようがいまいが、いないでしょう。 それでも、ちゃんと毎日ブログつけているお母さんブロガーはいらっしゃいます。脱帽です。

で、黄金熊の6年越しの職場のプロジェクトがやっと終わりに近づいていますので、そうしたら、もっと気合をいれて、日本のために、なにができるか 考えようと思います。

豊かさを享受して育った私の世代の日本人は、今こそ、ひとりひとり、できることをしなければならないとおもいます。 一部の人だけに、情報があり、教育があった昔とは違うのです。 労働年齢の国民の8割ぐらいは、なにか出来る立場にあるとおもいます。なにも、崇高なことだとか、お金がかかることだとか、社会的インパクトが大きいことを目指せというわけではありません。 ほんとうに小さなことでいいもいい。自分の利権や自分の目的とは関係なく、誰かのため何かのために、ちょとだけでも何かしてみるとか、学んでみるとか。「なにかが出来る」日本人が、ひとりひとり、一週間あたり、たった10分でもよけいに その「何か」に 向けて時間を、ついやしていみればいい。 その、余計な10分が、すごいパワーになると思うのだけど。

で、きょうは、最近 仙台と住む妹が、尿検査した話。 理研で3万円ほどかかった精度の高い検査でしたが、未検出でした。よかったです。でもね、彼女は、この黄金熊の妹だけあって、3月当初から、相当、被曝しないように気をつけてました。牛乳なんて、3月以降、買って飲んだりしていないし、野菜は、西からとりよせているし、水は源流地を気をつけてかっているし、できるだけ外食をさけているし、マスクして外をあるいています。住宅は、マンションの上層階。休みごとに、低汚染値(海外含む)にでかけてます。外食は避け、職場には弁当飲料水を毎日持参です。 まあ、そこまですれば、仙台あたりでは、被曝は、ある程度抑えられるということかもしれません。ゼロではないのだろうけど。 でも、これって、相当な努力です。 妹は、生活に余裕があるわけではなく、被曝をさけるための費用は、他の出費を減らすことで、がんばっているようです。

でも、これだけの努力をするのは、子供のいる家庭では、難しいだろうと思います。 自分ひとりなら、なんとかなる。でも、就学年齢の子供たちの食べるもの飲むもの遊ぶ環境、すべてを完璧に管理なんてできません。 子を思うママは、放射能を気にし始めたら本当に大変なんです。 だから、行政によってなるだけ、被曝を避けやすい社会に変えていくー それしかないと思います。 

先日は、粉ミルクで、セシウムが検出されたとちょっと騒がれたようですか、こういうことがあっては、ならないのです。すくなくとも、GDP世界第三位の国家で、セシウム入りの粉ミルクを、許してしまうなんてどんな言い訳があるというのでしょう。金や能力や知識の問題ではないのです。お金がなくて、セシウム入りミルクを赤ん坊に飲ませる以外すべがないという、状況ではないのでうす。 知識や能力がなくて、セシウム入りのミルクを赤ん坊に飲ます羽目になってしまった訳でもないのです。黄金熊は、日本人は優しくて、赤ん坊に、故意にセシウム入りミルクを飲ませようという人など、いないと思う。でも、現実に、それを許す社会となっている。いったいどうして? 利権のため?または、面倒なことを避けるため? ちゃんとした理由にもならないことで、結果的に、乳幼児を犠牲にしてもかまわないという国家に、日本が成り下がったようで、悲しいです

これまでは、日本の強さは、その世界でも稀有な集団力だとおもってきましたが、この艱難な時期を乗り切えるには、個人の力が、必要なのかもしれません。 日本にも、多くの自分の頭で考えて行動する人たちがいます。ひとりひとり出来ることをすること、異なった意見を戦わせながら進んでいくことで、日本は、変わっていけるのかもしれない。人任せ、周りをみててわが身の振り方を考えるという、生き方は、もう、やめましょう。 それでないと、弱い人間を犠牲にすることを繰り返す社会となってしまいそうだ。