7/23/2013

参院選東京選挙区から学ぶこと。

不本意にも、3月以来ブログを、更新してなかった。 あっという間に7月・・・

その間、あいかわらず、収束の見えないF1と、日本では今や忘れ去れたような被曝の問題、遅々として進まない被災地の復興の現状を、憂う毎日だったんですが、仕事やら子育てやらで、忙しくて時間が過ぎてしまいました。
 
今回は、選挙ついて思うこと書きます。 今回の参院選では、「放射汚染なんか全然気にしないし再稼動もバリバリやるぞ!」みたいな自民党がどこまで議席を伸ばすのか気になっていました。
 
放射汚染を心配するママたちは、選挙や政治なんて考える暇もない!というのが本音の方も多いと思いますので、今回は飛ばして下さってもいいです。 ただ、ママたちの心配を減らすための具体的な政策を実現するためには、政治とか選挙の役割がどうしても大切だと思うのです。で、有権者として、どう選挙に関わっていくべきか、東京都の参院選の経過と結果から考えさせらたことを、書きました。
 
東京都選挙区を知らない方へ:東京は5議席あります。前評判では、自民・公明・共産の3党が、上位4議席を獲得して(自民が二人,ほかが一人ずつ)、残る1議席を野党・無所属が争うといわれていました。こうした中、民主党が公示直前にそれまでふたりだった公認候補者を鈴木寛氏(現)に一人にしぼりました。(因みに、鈴木はゆるやかな脱原発って感じですかね。)しかし、公認を土壇場でおろされた民主党の大河原まさこ氏は、無所属で選挙に出ると表明したことから、民主党内の票割れは避けられない状態となり、そこへ反被曝・反原発で元俳優でワイルドカードの山本太郎氏が追い上げてくるという展開になり、注目を集めた選挙戦となりました。公示後まもなく、最後の一議席は、鈴木寛氏と山本太郎氏が争っているという見方が大勢を占めるようになりました。そういう中で、鈴木寛氏と山本太郎氏の一部の支援者たちの間で、ネット上でお互いの足を引っ張り合うようなネガティブキャンペーンが繰り広げられました。

わたしは、これを見ていて、鈴木寛と山本太郎の支援者たちの一部が、自民の思う壺にはまっていると感じ、焦燥にかられて、投票日の前、次のようにツイートしました。

都選挙戦(1) 東京選挙区では、山本太郎と鈴木寛(の支援者?)の間で、ぶつかりあってるようだけど、見当はずれだとおもう。タローとスズカンは、当選順位を争っているかもしれないが、票を争っていると思えない。お互い足を引っ張りあっても、どちらの票も伸びない。

都選挙戦(2)タローの支持者の票が、スズカンに流れる事もないし、スズカンの支持者の票がタローに流れることもないと思う。お互い足を引っ張り合っても、せいぜい、相手の獲得票数を減らすの目指すことしかできない。自分の票の増加には繋がらないと思う。

都選挙戦(3) 山本太郎と鈴木寛(の支援者)による足の引っ張り合いで、どこの陣営が恩恵をうけてる? 熱い反被曝のタローとゆるい脱原発のスズカン が、賢く連携して、自民公明票を崩し、反自民公明層の投票率をあげることで票の増加目指せば、2人ともに勝算があったかと思うが。

都選挙戦(4)自民が圧勝なら、自分だけ当選しても思うような政策は進められない。原発・被曝や改憲を憂慮するなら、熱い人もゆるい人も、同意できる部分で手も結んで自民に対抗する勢力を作るしかない。タローとスズカンの間で足の引っ張り合いしている場合じゃない。

鈴木寛氏と山本太郎氏の支持層は、基本的には重なっていないし、状況からして、お互い足を引っ張り合うネガティブキャンペーンがあまり得にならない---  恐らく分かっていても、結局、野党側(山本・鈴木陣営だけでなく、ほかも含めて)が参院の過半数をかけた選挙という要の時でさえ、賢く連携して与党と戦うという形ができなかったところに、日本の現在の政党政治の限界を感じました。(それぞれ事情があるので表だって手を結ばないとしても、です。) 一党主義の共産党は別としても、自公に反対する勢力が、連携できなければ政権が握れるわけもない。つまり、与党にブレーキをかけるのが専門の野党になるしか道が残ってないって事です。それでは、自民主導の政策の調整ぐらいはできても、転換は出来ません。

で、ご存知の方も多いと思いますが、東京と選挙区の結果は、無所属の山下氏が、4位で当選。自民党の武見敬三氏が5位当選で、民主党の鈴木氏が6位で落選でした。自民に勝って欲しくないわたしとしては、惜しかったな、自民の武見氏を追い落とせたらよかったのに、と思ったわけです。

有権者は、賢くならなければならないと思います。言い方はわるいですが、わたしは、政党や政治家は、自分にとって重要な政策を実現させるための手段と割り切って考えるのが、良いと思ってます。でないと、政治家がの政治家自身が重要だと思う目的ために,有権者が利用されるという事態になりかねません。

さて、再稼動の意欲を燃やす自民党が、両院で過半数を超えたことでめげますが、あきらめるわけには行きません。原発反対・被曝心配の普通の市民にできるのは、支援する野党の議員がいるなら、彼らに、自民にブレーキをかけるように働きかけ続けることだと思います。また、与党である自民党にも、積極的に働きかけることも大切だと思います。一番手っ取り早いのは、強い与党が心変わりすることですから。そうなるために策ってなんだろうって、考え中です。

最後にひとこと。 東京都参院選では、議席争いは鈴木氏と山本氏の間という不確かな情報にのせられて、 双方の支援者の一部同士が、お互い足の引っ張り合いをしているうちに、自民二人が当選。 それでも、山本氏の支援者の中には、当選後も、鈴木氏批判を続けている人もいるようですし、鈴木氏の支援者の中にも山本氏の当選がゆるせないような批判を書いている人たちもいるようです。 仲良くしなくてもいいけど、もっと狡猾にならなきゃ、とおもいます。結果的には、自民に手玉を取られた状態じゃ、意味が無いと思うのです。 自分の支援する政治家が勝った負けたよりも、自分にとって重要な政策が実現したかというを、もともとの目的見失わないうようにしたい。 今回の東京都の選挙をみて、自分にいいきかせました。