5/09/2012

ツイッターまとめ

最近Twitterを、始めました。 いつまで続くが分からないけど。 ツイッターしたことで、このブログと関連事項について、時々まとめます。(ICRPの勧告書の更新、今週頑張ります。)

最近のまとめ:

日本政府は、当然のことながら、国民(特に子供や胎児)を被曝から守る対策を十分 採ってくれている、と信じている日本人外国人が多いのではないか。日本政府が適切な対策を取らないなんて、それこそ「想定外」のこと。でも1000年に一 度の「想定外」も起こりうると、去年学んだはず。
流通が発達した日本では、内部被曝のリスクを極力少なくするためには、国レベルで包括的な政策が早急に必要。 既存の縦割り行政の枠で取り組める問題ではない。

本来なら、内閣に、緊急被曝対策室でも設立して、縦割り行政を超越できる権限を持たせ、取り組まねばならない問題。でも、現実は、政府が率先して放射汚染が懸念される瓦礫の拡散など奨励しているし、すごく理解に苦しむ。


1)バークレー大の原子化学専門の教授に、セシウムが500Bq/kg程度と土壌の地域に一月ほど帰省する予定だと話した。その会話で、興味深かったこと。

2)彼の私へアドバイス。外部被曝より内部被曝を心配すべき。土壌など環境からの放射線を無視するべきではないが、飲食や呼吸のより放射性物質を体内に取り込む方が危険。


3)仮に日本で飲食するものが全て規制値の100Bq/Kgとして、彼の試算では、3週間程度の滞在なら、体内にあるカリウムと比べても、被曝量はさほど高い値にならない。だから安心という事ではなく、その程度のリスクという事と、彼はいう。

4)でも100Bq/kgという規制値自体が守られているわけではないし、やはり心配です、と私が言うと、理論派の彼はこう返した。たとえその数倍であっても、3週間程度の滞在によるリスクはたいして変わらない。あなたが、そこに10年も住むいうなら別だが。

5)「そこに、10年も住むというのなら別だが。」 この言葉に、はっとさせられる。その地に既に一年、そして、これからもずっと住み続けて子供を育てようとしている人たちもいる。 私の大切な人たちもいる。

(i) バークレー大の原子化学専門の教授との会話の続き。私:子供がよく飲む牛乳も、セシウム検出されても基準値(50Bq/kg)以下なら流通しているし、ス トロンチウムも検査してない。少し心配。すると、彼:ちょっと待て。牛乳のストロンチウムの検査を日本政府がしていないはずが無い。 

(ii) ストロンチウムはカルシウムと擬似しているため、成長期の子供の骨に取り込まれやすい。子供がよく飲む牛乳のストロンチウムのテストは米国でもする。事故後の日本がしていないはずがないと、彼は言う。「あなたの情報不足でしょう」といわんばかりに。

(iii)  私:仰るとおりです。だけど牛乳のストロンチウムの検査は、日本政府は本当にしていないのですよ。(または発表してないだけか。)基本的にセシウムだ け。ストロンチウムによる内部被曝を心配する一部の市民が声をあげているようですけど、検査してないのが実態です。

(iv) 私の返答に、原子化学を専門とする教授は、言葉につまって、信じられない という顔をして、吐き棄てるように一言、”I am flabbergasted.”  (flabbergastedとは驚いたという意味ですが、本当に意外で思いもよらなかった、って感じの言葉です。)

(v) 成長期の子供が比較的大量に消費する牛乳は、セシウムが検出された時点で、ストロンチウムも出ているのか、出ているとしたらどれだけか、検査して、必要あれば適切に対処するのが常道。日本政府がその検査さえしていないとは、彼にも「想定外」だったらしい。

 番外: ツイッターには、書かなかったけど、 この教授は、反原発でもなければ推進派でもない。感情に流されずデータ重視。被曝の警鐘を鳴らす­­­というより、被曝のリスクは無くすのではなく管理するものと淡々と語るタイプ。 そんな人でも、福1原発事故をみて、内部被曝を避けるべきとか、子供が良く飲む牛乳のストロンチウムは検査するべきとか、常識レベルのこと、と思っているわけです。 彼は、政府(行政)が動かないなら、国会(立法)が、こういうことについて追求しないのか、といいますが、日本の政治の実態からすると、あまり期待できそうもないな~。 やはり、まず、市民が声を上げていくことで、政治家を動かす(または、動かない政治家は落選させ、動く政治家を当選させる)という、民主主義国家の基本に戻らないと,先に進めないだろうと思います。