6/02/2011

放射線 みんなで 浴びれば こわくない!?

被曝を心配している人が少しづつ増えている一方で、あまり気にかけてないという人がまだ大半のようだ。これについて、私の仮説は単純:被曝についての知識がない。知っていても気にしない、或いは、怖くであえて知ろうとしない、という人もいるだろうが、私はそれは少数だとみている。大多数は、無知なだけ。っていうか、自分が知らないってことを、知らない状態なのだと思います。

話はずれるが、黄金熊は、賢人と凡人の差は、自分が知らないということを知っているか、知らないかの差であると思っている。だから、本当に賢い人は、すごく自信と謙虚さ両方を兼ね合わせている。謙虚さが足りない黄金熊は、まだまだ、賢人になるための修行中です。

で、被爆について。

まだまだ、被曝のリスクを知らない人がいっぱいいる。

この黄金熊だって、3月までは、何も知らんかった。全然興味もなかった。(反省してます。)ただ、原爆の話は子供のころから聞いて育っている。だから、福島原発危機っていうニュースが流れたとき、まさかあの原爆のきのこ雲みたいなことになるんだろかって、さすがにびびって、ネットで検索したところ、たまたま後藤政志氏(元東芝の格納容器デザインに携わった技師)のビデオに出会った。氏によると、なんだか、工学的にいって非常にまずい事態になっているらしい、でも、東電も政府もそうはいってなかった。そこで、少し疑問が芽生えた。で、そのあと小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)のビデオに行き会った。それは、東海村原発で落命した作業員の話などを含め、原発の危険を物語るような内容だった。もし、原発事故がそんなにおそろしいものならば、なんで政府は、大丈夫です、安全です、みたいな 発表しているのだろうと、そこでまた疑問が沸いた。私は単に思想的に原発反対っていうのは賛成できないし、不安を掻き立てるような情報にのせらてたくはない。やたらと懐疑心が強いのだ。でもね、さらにいろいろな情報とつき合わせてみた結果、やっぱり、どちらかというと、現実は後藤氏や小出氏らが説いている内容のように近いようであるという、自分なりの暫定的な結論に至った。(後藤氏や小出氏の見解についてはhttp://gotomasashi.blogspot.com/ や http://hiroakikoide.wordpress.com/ などを参照。 または、youtubeなどで、検索すれば、講演会のビデオなどがでてきます。)

被曝のリスクについては、原発事故について情報を集めているうちに少しづつわかってきた。
ネット上で、いろいろ学べる範囲でわかったことは、今日本でおこっといるような事態が今後の起こりうる被爆者への影響については、疫学的な知識は、限られているらしいということ、また、まだ汚染は進行中だし、初期の放射汚染量も正確に把握されて無い状態だし、はっきりいって、なにがどう安全とか危険とか予測できない。ただ、最悪のケースはどうなるかは、はっきりしていて、ほとんど議論の余地はない。被曝量が多ければ 被曝の場合最悪のケースは、絶対に受け入れがたい状態。だから、万が一を考慮して、やっぱりちょっと心配したほうが良い。 個人的な意見ですが。  

現在はとにかく、直ぐに国を挙げて被曝の問題に目を向けなければならない時だというのが、黄金熊の認識。被曝は進行中だ。でも、一刻を争って取り組めば成果がのぞめる。 何も出来ずに、見ていることしかできなかった津波とは違うのだ。でも、これがなぜか政策レベルでは難しい。政治家や官僚やマスコミやオピニオンリーダーといった人たちが、被曝のリスクを知らないのだろう。知っている者がいても、被曝を語るのに、政治問題、日本を含んだ国際的な核政策、既存の利権がらみの経済社会構造、エネルギー環境問題など、あまりのも様々なことが、絡んできて、被曝の問題自体に、焦点が、なかなかあたらない。 一方、一部のお母さんやお父さんは、自分の子供たちが、汚染した大気を吸っているのではないか、汚染した飲み物や食べ物を口にしているのではないかと、目の前の毎日の生活のことで心配してるのだ。そういう一部の人たちには(黄金熊もそのひとり)、何で一刻を争う事態が3ヶ月もたとうとする今でも、まだ応急政策の片鱗さえみえてこない現実に、苛立つばかり。でも、大半の人は、被曝のリスクも知らなければ、対策すれば避けられるのだということも知らない。よくいえば、知らぬが仏。でも 黄金熊は、悔しいです。

放射能、みんなで 浴びたら、みんな被曝 ―― こわいです!